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最上無二
さいじょうむに
作家
作品

有島武郎

【宣言一つ】

実行に先立って議論が戦わされねばならぬ時期にあっては、労働者は極端に口下手べたであったからである。彼らは知らず識らず代弁者にたよることを余儀なくされた。単に余儀なくされたばかりでなく、それにたよることを最上無二の方法であるとさえ信じていた。学者も思想家も、労働者の先達であり、指導者であるとの誇らしげな無内容な態度から、多少の覚醒はしだしてきて、代弁者にすぎないとの自覚にまでは達しても、なお労働問題の根柢的解決は自分らの手で成就さるべきものだとの覚悟を持っていないではない。

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蘭郁二郎

【腐った蜉蝣】

あなたの場合、音譜に「音色ねいろ」というものが表わせるでしょうか「音色」という弾力を、マキシマムに発揮しなければ、その流行歌は人の心を、芯底からつものとは思われませんね。
 また、流行歌に限らず、私は「流行」というものにはひどい疑惑をもっているんです、流行というのは、恰度ちょうど恋愛みたいなもので、その時は最上無二のように思われるんですが、さて、あとから見てどうでしょう……

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28