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三段論法
さんだんろんぽう |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【明暗】
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芥川龍之介 |
【学校友だち】
藤岡は断じて |
末弘厳太郎 |
【法学とは何か ――特に入門者のために】
(2) 次に、初学者として是非とも知っておかなければならないことは、今でも法律家のあいだには「法秩序の完全無欠性」というドグマが力を持っていることである。例えば、裁判官は必ず法によって裁判しなければならない、裁判は必ず法―事実―裁判という三段論法の形式をとらなければならない、しかもその法は常に、必ずあらかじめ存在する、裁判官はその存在する法を見出してそれによって裁判をしなければならない、ということが一般に信ぜられているものである。
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寺田寅彦 |
【徒然草の鑑賞】
子供の時から僧になった人とちがって、北面武士から出発し、数奇の実生活を経て後に頭を丸めた坊主らしいところが到る処に現われている。そうしてそういう人間が、全く気任せに自由に「そこはかとなく」「あやしう」「ものぐるほしく」矛盾も |
宮沢賢治 |
【ビジテリアン大祭】
ヘルシウム・マットン博士の御所説は実に三段論法の典型であります。まず博士の神学を挙げて二度これを満場に承認せしめこれを以て大前提とし次にビジテリアンがこれに
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太宰治 |
【惜別】
私は黙っていた。こんなにいやらしく遠慮するお客ならば、或いは下宿の人たちも嫌悪するかも知れないと思った。「怒ったようですね。僕は、でも、やっぱり、あなたにだけは安心しているようです。松島以来、あなたにはずいぶんつまらぬ愚痴ばかり聞いてもらいました。医学救国か。」と言って、ふんと笑い、「幼稚な三段論法を、でっち上げたものです。あんなのを、 |
戸坂潤 |
【イデオロギーの論理学】
「国家は厳密に云って一つの複雑な三段論法と考えられることが出来る。」法律・国教などがこの三段論法の大前提であり、個々の人民・個々の事件・個々の状態等々がその小前提であり、そしてこの二つから結果した国家の歴史的諸運動がその帰結に外ならない*。社会自身が一つの論理である所以である。
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三木清 |
【哲学入門】
アリストテレスは矛盾律の定式において、それ自身としてそれ自身において限定され、両義性を排する、物における不可分の点に達しようとしたのであって、物におけるかような不可分の点とは物におけるイデア的なもの、形相にほかならぬ。また形式論理における推理、いわゆる三段論法において最も重要な位置を占めるのは中概念であり、推理においては中概念が自己同一に止まることが原則的に要求されている。かような中概念となるのは、アリストテレスに依ると、本質或いは形相である。「本質が三段論法の原理である」、と彼はいっている。
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朝永三十郎 |
【懷疑思潮に付て】
自然主義の懷疑論が一切の概念的體系を排し、一切の規範、理想、價値を排するといふことの過當であることに付ては既に諸方面で論ぜられて居る。懷疑論者の論議其者が已に幾多の概念や矛盾律や三段論法やを道具に使つて居る。
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石川啄木 |
【 A LETTER FROM PRISON】
私の眼に映じた處では、檢事、豫審判事は先づ私の話に「暴力革命」てふ名目を附し、「決死の士」といふ六ヶしい熟語を案出し、「無政府主義の革命は皇室をなくすることである。幸徳の計畫は暴力で革命を行ふのである。故に之に與せるものは大逆罪を行はんとしたものに違ひない」といふ三段論法で責めつけられたものと思はれます。そして平生直接行動、革命運動などいふことを話したことが、彼等に累してゐるといふに至つては、實に氣の毒に考へられます。
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