|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
三十六計
さんじゅうろっけい |
|
作家
|
作品
|
---|---|
徳冨蘆花 |
【小説 不如帰】
三十年から連れ添う夫人お慶の身になっては、なかなかひと通りのつらさにあらず。嫁に来ての当座はさすがに |
押川春浪 |
【本州横断 癇癪徒歩旅行】
一同は一足お先に |
宮本百合子 |
【聟】
詮吉の仲間の男で、それは下宿していた家の娘に信用され、直接結婚を申し込まれたという話があった。その男は、個人的な関係から大事が壊れるといけない、三十六計逃げるにしかずと、 |
織田作之助 |
【雨】
しかし、彼は用意した言葉が続いて出て来ず、しかも意に反して、顔が真赧になっていた。こんな筈ではなかったと思うのだが、自分の今の恰好を友達に見られたら随分 |
佐々木味津三 |
【右門捕物帖 七化け役者】
「みっともねえ顔して、びっくりするなよ。さっきとこんどとは、お出ましのだんなが違うんだッ。むっつり右門のあだ名のおれが目にへえらねえのか!」きいて二度ぎょうてんしたのはむろんのことなので、しかるに市村宗助、なかなかのこしゃくです。三十六計にしかずと知ったか、楽屋いちょう、緋縮緬、おしろい塗りかけた顔のままで、やにわとうしろにあった西条流半弓を |
中里介山 |
【大菩薩峠 農奴の巻】
「地震でげすか、地震ときちゃあ、鐚は最も虫が好かねえんでげすが、さりとて、それござんなれと、鎧兜で |
林不忘 |
【丹下左膳 日光の巻】
あの朝、峰丹波の一刀からのがれて、三十六計を用いた田丸主水正、早々林念寺の上屋敷へたち帰って申したことには、「何やら、先方から苦情が出ましてナ、今朝の立ちあいは中止になりましたて。丹波めと源三郎様と、まだいろいろと論議しておられましたが、私は、そのままにして帰ってまいりました。あの分では、妻恋坂の道場では、まだ当分にらみ合いがつづくことでございましょう」 などと、いいかげんな報告をして、殿の御前をとりつくろってしまった。 |
|