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四字熟語  を     表示  件
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山中暦日
さんちゅうれきじつ
作家
作品

直木三十五

【南国太平記】

 綱手は、半分の口惜しさ、悲しさと、半分の嬉しさとを抱いて、百城の戻って来る足音を聞いていた。百城は、障子を開けて
「早く、お臥みなされ」
 と、冷やかに云った。
「はい、貴下様から――」
「何刻であろうか、山中暦日無く、鐘声なし」
 半分、節をつけて呟きつつ、手早く、着物を脱いで
「御免」

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泉鏡花

【唄立山心中一曲】

「ちと耳がいたいだな。」
 と饂飩屋の女房が口を入れた、――女房は鋳掛屋の話に引かれて、二階の座に加わっていたのである。
「そのかわり大まかなものだよ。店の客人が、飲さしの二合びんと、もう一本、棚より引攫ひっさらって、こいつを、丼へ突込つッこんで、しばらくして、婦人おんなたちのあとを追ってぶらりと出て行くのに、何とも言わねえ。山は深い、旦那方のおっしゃる、それ、何とかって、山中暦日なしじゃあねえ、狼温泉なんざ、いつもお正月で、人間がめでてえね。」
「ははあ。」
「成程。」
 私たちは、そんな事はあだに聞いて、さきを急いだ。

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  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28