■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
三世十方
さんぜじっぽう
|
作家
|
作品
|
|
【般若心経講義】
八紘というのは四方八方です。世界、宇宙という事です。十方と同じ意味で、無限の空間、涯しない世界ということです。要するに三世十方とは、「無限の時間」と「無限の空間」ということです。元来仏教は、キリスト教のごとく、神は一つだという一神論に立っている宗教ではなくて、無量無数の
仏陀の存在を主張する、汎神論に立脚しているのです。したがって仏教ではこの無限の時間、無限の空間に亙って、いつ、いかなる場所にでも、数限りない無量の仏がいられるというのですから、衆生の数が無限だとすると、仏の数もまた無限です。
|
|
【右門捕物帖 開運女人地蔵】
「目があるんだ、目がな。おいらの目も安物じゃねえが、み仏のおん目は、三世十方お見通しだぜ。手数をかけりゃ、啖呵にもきっすいの江戸油をかけなきゃならねえんだ。早く恐れ入りなよ」
|
|
【瀧口入道】
戀とは言はず、情とも謂はず、遇ふや柳因、別るゝや絮果、いづれ迷は同じ流轉の世事、今は言ふべきことありとも覺えず。只此上は夜毎の松風に御魂を澄されて、未來の解脱こそ肝要なれ。仰ぎ願くは三世十方の諸佛、
愛護の御手を垂れて出離の道を得せしめ給へ。
|
|
【チベット旅行記】
ああ、カン・リンボチェよ。釈迦牟尼仏よ、三世十方の諸仏菩薩よ。私がこれまで幾人かの人を殺し、あまたの物品を奪い、人の女房を盗み、人と喧嘩口論をして人をぶん撲った種々の大罪悪を此坂で確かに懺悔しました。だからこれで罪はすっかりなくなったと私は信じます。これから後私が人を殺し人の物を奪い人の女房を取り人をぶん撲る罪も此坂で確かに懺悔致して置きます。
|
|
【大菩薩峠 慢心和尚の巻】
倶胝和尚は指を竪て、趙州和尚は柏の樹を指さしたということだから、慢心和尚がああして幽霊のような手つきをして、自分の円い頭を辷らしているところに、三世十方を坐断する活作略があるのではなかろうか。これは一番、骨を折らずばなるまいと、汗水を流して本気になって、慢心和尚の妙な手つきをながめながら唸っている真面目な修業者もありました。
|
- それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
|
Last updated : 2024/06/28