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罪障消滅
ざいしょうしょうめつ
作家
作品

宮沢賢治

【春と修羅 第二集】

あちこち石で門を組む
死出の山路のほととぎす
三途の川のかちわたし
六道の辻
えんまの庁から胎内くぐり
はだしでぐるぐるひっぱりまはし
それで罪障消滅として
天国行きのにせ免状を売りつける
しまひはそこの三つ森山で
交響楽をやりますな

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折口信夫

【小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二) 魂と姿との関係】

其他の悪疾・不具に到るまで、道に棄てられたのが、後代になる程、罪障消滅など言ふ口実を整へて来た。過去の罪業を思はしめる様な身を、人目に曝しながら、霊地を巡拝する事を、懺悔の一方便と考へる様になつた。かうして、無数の俊徳丸が、行路に死を遂げたのである。

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折口信夫

【山越しの阿弥陀像の画因】

はじめは、此書き物の脇役になる滋賀津彦に絡んだ部分が、日本の「死者の書」見たようなところがあるので、これへ、聯想れんそうを誘う為に、「穆天子伝ぼくてんしでん」の一部を書き出しに添えて出した。そうして表題を少しひねってつけて見た。こうすると、・漢・洋の死者の書の趣きが重って来る様で、自分だけには、気がよかったのである。
そうする事が亦、何とも知れぬかの昔の人の夢を私に見せた古い故人の為の罪障消滅の営みにもあたり、供養にもなるという様な気がしていたのである。書いている内の相当な時間、その間に一つも、心に浮ばなんだ事で、出来上って後、段々ありありと思い出されて来た色々の事。まるで、精神分析に関聯した事のようでもあるが、潜在した知識を扱うのだから、其とは別だろう。

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喜田貞吉

【間人考】

鉢叩きは鹿杖かせづえすなわち鹿の角のついた杖を突き、瓢箪を叩いて念仏を申す。その鹿杖かせづえを突く事は、彼らがもと多くは殺生の徒であったが為に、その犠牲となった畜類に廻向し、罪障消滅を図るの為であったと解せられるが、しかも瓢箪を叩きながらこれを鉢叩きと呼ぶはいかなる故であろう。

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紫式部
與謝野晶子訳

【源氏物語 宿り木】

宮様の御忌日のことはあの阿闍梨あじゃりに万事皆頼んできました。山荘のほうは私の希望を申せば仏様だけのものにしていただきたいのですよ。時々行っては痛い悲しみに襲われる所ですから、罪障消滅のできますような寺にしたいと私は思うのですが、あなたはどうお考えになりますか。

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国枝史郎

【加利福尼亜の宝島 (お伽冒険談)】

「足を洗わせてくださいませ」こう老人は云っているのであった。「諸人の足を洗うのが私の役目でござります。罪障消滅のそのために足を洗わせてくださりませ」繰り返し老人は云うのであった。
「変わった事を云う奴だな。これは迂濶うかつには信じられぬ」心中怪しく思いながら、紋太夫は思案した。「岩から泉水いずみが流れている。ははあこの水で洗うのだな。……ここに深い穴がある。穴! 穴! これが怪しい」

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岡本かの子

【食魔】

不思議な不幸続きで、店はつぶれ娘一人を残して自分も死病にかかった。鼈四郎の父はそれまで不得手ながら金銭上の事に関ってまでいろいろ面倒を見てやったのだがついにその甲斐かいもなかった。しかし、すべてを過去の罪障のなす業とあきらめた病主人は、罪障消滅のためにも、一つは永年の恩義にむくゆるため、妻を失ってしばらく鰥暮やもめぐらしでいた鼈四郎べつしろうの父へ、せめて身の周りの世話でもさせたいと、娘を父の寺へ上せて身罷みまかったという。他の事情は語らない母親も「お罪障消滅のため寺方に上った身が、食べ慾ぐらい断ち切れんで、ほんまに済まんと思うが、やっぱりお罪障の残りがあるかして、こればかりはしようもない」この述懐だけは亦ときどき口に もらしながら、最小限度のつもりにしろ、食べものあさりはやめなかった。

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ハンス・クリスチアン・アンデルセン

森鴎外訳

【即興詩人】

新教を奉ずる外國人なるべし。アヌンチヤタは停めたる車の内に跪きて、その美しき目を法皇の面に注げり。われは見るべからざる法雨のこの群の上に降りそゝぐを覺えき。廊の上より紙二ひらひるがへり落つ。一は罪障消滅の符、一は怨敵調伏の符なり。衆人はその片端を得んとてひしめきあへり。鐘の音再び響き、奏樂又起りぬ。

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Last updated : 2024/06/28