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斬新奇抜
ざんしんきばつ |
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作家
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作品
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坂口安吾 |
【西東】
その内容をかいつまんで言ふと、娘に惚れるのはそちらの心の勝手だが、あんまり遠まはしに奇妙な策略をめぐらしてくれるなといふのだ。そもそもの始まりから他人の家へ無断でのこ/\這入りこんでくるなんて、策の斬新奇抜なところは大いに買ふが、安寧秩序をみだし良良なる風俗を
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岸田國士 |
【菜の花は赤い】
それ以来、まる十年、奥山恩とその妻凜子との間には、切磋琢磨の甲斐あつて、一種の新日本語ができあがりつゝあつた。ひと前でも、二人は、平気で、それを使ふやうになつた。 習慣を知らぬものは、一種の方言だぐらゐに思ひ、別段気にも止めぬ風であつたが、奥山恩の旧友たちは、この斬新奇抜な夫婦語に注意を惹かれ、改めて、その説明を求めるものもゐた。 |
木村荘八 |
【「いろは」の五色ガラスについて】
伝統ともいふか、これの連綿として尽きないのは、昨年の末に、戦災地へ近ごろ新しく娼家の家も建揃つた玉の井へ行つて見たところ、その家々「ガラス戸」の扱ひ工合に、この「五色ガラス」の旧智が採用してあるのを見た。そしてこれは吉原にも今現にある。しかし都内目貫きのところには今では何商売を問はず、この「装飾」は見かけないやうである。――半世紀以前には斬新奇抜だつた
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夢野久作 |
【東京人の堕落時代】
色魔的商売人上流の婦人を相手とする色魔的商売人は様々の仮面を持っている。 音楽や茶の湯、生花の師匠に怪しいのが少くない。近頃では、美容術師やマッサージなぞいうのが盛に上流の家庭に出入りして、婦人を直接間接に誘惑するそうである。 又、何々光線、又は気合術、呼吸法なぞいう新治療の出張応需式なのも逐次増加の傾向である。甚だしきに至っては、仏教や こんな商売は、遊芸や何かの師匠と違って、素人でも割合い手に入り易いと同時に、上流の家庭に出入りするのにも都合がいい。逆に云えば、上流の家庭から電話や何かで自由に呼び出しが利く便利がある。又、その家庭の秘密を掴む上にも好都合なので、 このような色魔式商売の中で、最も斬新奇抜と思われるのは保険会社の勧誘員である。 |
夢野久作 |
【超人鬚野博士】
「……センセー……ホントに吾輩の横に腰をかけていた一番若い、美しい、 「するともするとも。キットお前達の註文通りに筋書を運んで見せるよ。実物を使って実際に脚色して行くという斬新奇抜、驚天動地の世界最初の実物創作だ。喜劇でも悲劇でもお望み次第に実演させて見せる……」 「でもねえ先生……」 女将の横に居る |
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