|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
千万無量
せんまんむりょう |
|
作家
|
作品
|
---|---|
夏目漱石 |
【草枕】
「女は路に迷いながら、いずこに迷えるかを知らぬ「動詞なんぞいるものですか、それで沢山です」 |
芥川龍之介 |
【邪宗門】
「されば恋のやがて若殿様は、恥しそうに御眼を御伏せになった御姫様から、私の方へ、陶然となすった御顔を御向けになって、 「何と、 |
北原白秋 |
【東京景物詩及其他】
君が秘密の日くれどき、ひとり心につきつめて そつとさぐりを投げつくる 深き 千万無量の 雪はちらちらふりしきる。 四十五年十一月
|
泉鏡花 |
【唄立山心中一曲】
はじめは旅行案内を |
清水紫琴 |
【心の鬼】
これに胸を裂かれて、わつと泣入るお糸、ウウームと腕を組みて考へ込む義父、千万無量の胸の思ひに、いづれ一句を出さむよしなし、双方無言の寂寥に、我を忘れて縁側に戯れ居たるお駒と長吉とは、障子の隙よりソッとさし覗きぬ。
|
中原中也 |
【亡弟】
而も猶、一寸立つて便所に行かうとすると、途中で曲つてゐる梯子段を踏み |
樋口一葉 |
【雪の日】
姉様お |
齋藤茂吉 |
【接吻】
きのふの午後に見た本屋の蔵庫にあるあの心理の雑誌は、いくばくに値切るべきであらうか。あの続きを揃へようとせばライプチヒに註文して貰へばいい、日本にゐる童子は、学校でも遊び友だちは殆どないといふ妻からの便りがあつた。が、 |
坂口安吾 |
【デカダン文学論】
自分の罪を考へる、それが文学の中で本当の意味を持つのは、具体的な行為として倫理的に発展して表はれるところにあるので、手をひつくり返して眺めて鬼気迫るなどとは、ボーンといふ千万無量の鐘の思ひと同じこと、海苔をひつくり返して焼いて、味がどうだといふやうな日本の幽霊の一匹にすぎないのである。
|
菊池寛 |
【真珠夫人】
「郵便局! 郵便局なら、僕が行って来て上げましょう。」母の後に立っていた青年は、 美奈子は、 「いゝえ。結構でございますの。」 美奈子は、 |
吉川英治 |
【随筆 宮本武蔵】
そこで彼は、忠利が小田原に着く頃を見計らって箱根の湯本に出向き、或いは最後になるかも知れぬ物語りに、暇乞いの一夜を明かそうとしたのである。しかし沢庵のこの計画も、悪天候と出水に |
|