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千載一遇
せんざいいちぐう |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
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二葉亭四迷 |
【平凡】
誰も居ぬ留守に、 |
徳冨蘆花 |
【謀叛論(草稿)】
もし政府が神経質で |
北原白秋 |
【竹林生活 ――震災手記断片――】
静観と沈勇、かうした心状に於て私たちは初めてまことの詩の道に立つことが出来るのである。ああ、私の庭のあかい葉鶏頭は葉鶏頭としての営みを、その裂けた土の上にも忘れては居らない。崩れた山の畑にも胡麻は胡麻としての智慧を完全にめぐらしてゐる。 千載一遇のこの尊い体験を私たちは心から感謝してよい。凡ては鮮やかに生れて来る。 |
石川啄木 |
【渋民村より】
充実なき誇負は由来文化の公敵、真人の |
田山花袋 |
【田舎教師】
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太宰治 |
【右大臣実朝】
十二月二十六日には、御拝賀の御行列に供奉申上げる光栄の随兵の御撰定がございまして、そもそもこのたびの御儀式の随兵たるべき者は、まづ第一には、幕府譜代の勇士たる事、次には、弓馬の達者、しかしてその三つには容儀神妙の、この三徳を一身に具へてゐなければならぬとの仰せに従ひ、名門の中より特に慎重に撰び挙げられたいづれ劣らぬ容顔美麗、弓箭達者の勇士たちは、来年正月の御拝賀こそ関東無双の晴れの御儀にして殆んど千載一遇とも謂ひつべきか、このたび随兵に加へらるれば、子孫永く武門の面目として語り継がん、まことに本懐至極の事、と互ひに擁して慶祝し合ひ、ひたすら新年を待ちこがれて居られる御様子でございましたけれども、当時、鎌倉の里に於いて、何事も思はず、ただ無心にお喜びになつていらつしやつたのは、おそらく、このお方たちだけでは無かつたらうかと思はれます。
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島崎藤村 |
【夜明け前 第二部下】
過ぐる年、東京 |
直木三十五 |
【南国太平記】
然し――某は、兵道を以て立つ者、兵道を惜む念において、人に譲らぬのみか――好機――好機来、兵道の真価を示す時節来、何れは、お命の縮む御幼君――この大任を果せば、兵道無用の悪評の消ゆるは愚か、島津重宝の秘法として、この軍勝図は、再び世に現れましょう――某の面目は、とにかくとして、兵道家として、千載一遇の機――よって、命をかけ申しましたが――もし、ここで、恩師と、呪法を争えば、必ず、一方は、倒れまする。老いたりと雖も、玄白斎先生の気魄、霊気は、凝って、天地を圧するの概――これを破れば、老師を倒し、某とても、三年の間は持ちますまい。
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吉川英治 |
【私本太平記 帝獄帖】
「天皇、と信じて、本堂釈迦堂の上にひるがえッている錦旗の光彩を、すこしも、疑いなどはしていなかった。 つたえ聞いて、近郷の |
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