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前後不覚
ぜんごふかく |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【吾輩は猫である】
吾輩はいつでもここへ出て |
夏目漱石 |
【門】
御米は容易に覚めそうにも見えなかった。宗助は |
国木田独歩 |
【鹿狩り】
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与謝野晶子 |
【晶子詩篇全集】
今は(私は正しく書いて置く、) 一千九百十六年一月十日の 午前二時 そして 一つの不意な事件が 私を前後不覚に くつくつと笑はせた。 |
太宰治 |
【弱者の糧】
翌る朝、思い出して、また泣いたというのは、 |
坂口安吾 |
【西荻随筆】
私は、西荻窪という停車場へ下車したことは生れて以来一度もないのである。もっとも、去年は酔っ払って前後不覚、奥沢の車庫へはいり、お巡りさんに宿屋へ案内してもらったような戦歴もあり、前後不覚の最中に何をやっているか、どこへ旅行しているか、ちょっと見当のつかない不安もあった。 |
種田山頭火 |
【松山日記】
七月三十一日晴――曇。五時起床、おだやかな朝明だつた。 やつと質を入れて利あげをする。…… 午後、道後へ出かけたのが失敗の基だつた、一週間ぶりにひつかけたので悪酔して、無茶苦茶、いつもの無軌道ぶりを展開した、財布もなくなるし、恥も外聞も忘れるし、たうとう交番の厄介にまでなつた! それでもどうやらかうやら戻つてくることは戻つてきたが。―― 愚劣、愚劣、愚劣といふより外ない! どうして私はこんなに弱いのか、あまりに弱い、弱すぎるではないか! 前後不覚、自他忘失、……あゝ! |
宮本百合子 |
【播州平野】
低く靄がこめている |
中里介山 |
【大菩薩峠 年魚市の巻】
駒井甚三郎は、マドロスが酔倒していた現場まで来て見たけれども、もはや、そのところにマドロスの形がありません。そのあたりを、暗い中で、相当にあたりをつけて見たけれど、単にいたところの人が見えなくなったというだけで、そのほかにはなんら異常の気配は見えないようです。 つまり行違いになったのだ、先生、ようやく目がさめて、あわてふためいて立戻り、いまごろは、寝床へもぐり込んで、前後不覚の夢を繰り返しているのだろうと、駒井はタカをくくって、そうして、それから海岸の方へと歩みを進めました。 |
吉川英治 |
【三国志 赤壁の巻】
夜はすでに四更に近い。陣中を |
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