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前途多望
ぜんとたぼう |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【文壇の趨勢】
妙な比較をするようだけれども近来日本の雑誌に出る創作物の価値は、英国の通俗雑誌に掲載せられる短篇ものよりも、ずっと程度の高いものと自分は信じている。だから日本の文壇は前途多望、大いに楽観すべき現象に
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島崎藤村 |
【破戒】
『あゝ。』と敬之進はまた始めた。『実に瀬川君なぞは羨ましいよ。だつて君、 |
宮本百合子 |
【芽生】
この頃は天才がふえた。ことに雑誌なんかの上で大人が一二度小才のきいた文章が出してあるとすぐ「前途多望の天才」とかなんとか云う尊称がたてまつられる。そんな人にかぎってその投書の一年とつづいた事がなく、その次からの文がきっと前よりも劣って居る。「天才のねうちが下ったナア」と思われる。
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岡本綺堂 |
【明治演劇年表】
○三月、新富座の一番目「赤松満祐」中幕「勧進帳」二番目リットンの翻案「○五月八日、初代市川女寅死す、二十八歳。容貌技芸共にすぐれ、前途多望と称せられたる女形なり。 ○七月十六日、東京府民有志の発企にて、来朝中の米国前大統領グラント氏を新富座に招待し、新作の史劇「後三年奥州軍記」と芸妓の手踊を演ず。 |
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