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是是非非/是々非々
ぜぜひひ |
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作家
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作品
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太宰治 |
【ロマネスク】
けれども次男の次郎兵衛となると少し様子がちがっていた。彼の気質の中には政治家の泣き言の意味でない本来の意味の是々非々の態度を示そうとする傾向があった。それがために彼は三島の宿のひとたちから、ならずもの、と呼ばれて不潔がられていた。次郎兵衛は商人根性というものをきらった。世の中はそろばんでない。
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戸坂潤 |
【近衛内閣の常識性】
こうして倒閣運動で林内閣を倒して近衛内閣を生まれさせたという気持ちの政民両党ではあっても、義理にも近衛内閣支持とまで行くことが出来ず、そうかと云って又ぞろ近衛内閣反対を称えるだけの積極的な政治理論は持ち合わさぬので、やむを得ず是々非々主義の類で態度を曖昧にしていなければならなくなっている次第だ。
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海野十三 |
【地球発狂事件】
後には |
三好十郎 |
【恐怖の季節】
実際において勤労大衆を愛し、そのために働いて見せて下さらないでしょうか。赤岩さんはキリスト者ですから働ける筈です。そしてそれでよければ、それでよいではありませんか。そして勤労大衆のために働くために、共産党とでも何党とでも協力することが必要な時には協力したらよい。共産党であろうと何党であろうと、是々非々式にこれにのぞめばよいのです。それが出来ない筈はありません。いやそうする事が彼にとって最も自然です。
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中里介山 |
【大菩薩峠 農奴の巻】
「妻というものを認めないで、婦人は男子の共有ということになる、反面から言えば、婦人側から言えば、婦人はまた男子を共有するということにもなるのです」「そうすると、女はみな女郎なんですな、同時に男もみな男郎――男郎というのもおかしなもんだが、そんな乱暴な説を唱える学者があるのですか」 「それは理論で、もとより実行ではありませんが、その理論から出立して、いろいろの是々非々があるようです、物質の共有はよろしいが、婦人の共有はよろしくないという説……」 |
吉川英治 |
【私本太平記 黒白帖】
というのは今夜、職屋敷に職位四階以上の者だけが寄って、 |
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