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自画自賛
じがじさん |
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作家
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作品
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種田山頭火 |
【其中日記 (一)】
老境の述懐である、しづかなあきらめである、冬日影のしめやかさである、私の自画自賛である。昨日、山口では、俳句講座と浄土三部経とを預けて郵税を借りたが、S奥さんに対談しつゝある自分の姿を思ひだすと、それは苦笑に値するばかりだ。 |
北大路魯山人 |
【道は次第に狭し】
先日、ラジオで病人料理というものを放送していた。病人料理などというものは、いわゆる薬食いであるから、本来の意味での料理ではない。だが放送に当って、これがたいへん美味いものだから一般の人にも召し上がれる、という自画自賛の言葉が付け加えられていた。
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国枝史郎 |
【鴉片を喫む美少年】
しかしそれにしても僕のようなものへ、白羽の矢を立てて召そうとは、と云って何も僕という人間が、醜男だったからと云うのではない。自画自賛で恐縮だが、僕という人間は君も知っている通り、かなりの好男子であるはずだからね。 僕の云うのはそう云う意味からではなく「僕のような生活を生活している者に、そんな招待をするなんて、何て冒険的な女達だろう」――つまりこういう意味なのだ。 |
海野十三 |
【特許多腕人間方式】
「さぞ、愕かれたことだろう。実に、画期的の大発明とは、まさにこのことである。まったくすばらしい発明だ。従来の人間の腕は、たった二本だ。拙者の発明では、そこへもう一本殖やして、三本にするのだ。人間の働きは、五割方増加する。どうです、すばらしい発明でしょうがな」自画自賛――という字句は、この客のために用意されたものであったかと、余は始めて悟ったことである。 |
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