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尋常一様
じんじょういちよう |
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作家
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作品
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正岡子規 |
【俳人蕪村】
文学の実験に |
芥川龍之介 |
【文部省の仮名遣改定案について】
我文部省の仮名遣改定案は既に山田 |
坂口安吾 |
【青春論】
佐々木小次郎は一生に一度負けて命を失い、武蔵はともかく負けずに済んで、畳の上で往生を遂げたが、全く命に関係のない碁打や将棋指ですら五十ぐらいの齢になると勝負の激しさに堪えられない等と言いだすのが普通だから、武蔵の剣を一貫させるということは正に尋常一様のことではなかった。僕がそれを望むことは無理難題には相違ないが、然しながら武蔵が試合をやめた時には、武蔵は死んでしまったのだ。武蔵の剣は負けたのである。
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穂積陳重 |
【法窓夜話】
実に当時の我当局者の苦慮痛心は尋常一様ではなかったであろう。なお同書に拠れば、時の司法卿江藤新平氏は、このたびの事件におけるペルー政府の抗議に刺激せられたること最も痛切であって、人を責めんと欲せば自ら正しからざるべからずとなして、熱心に人身売買の禁止を主張せられた。また当時神奈川県令としてマリヤ・ルーヅ事件に関与した大江卓氏の如きも、江藤氏と同一の趣旨の建白をした。
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折口信夫 |
【日琉語族論】
日本語・沖縄語は、今日では、疑ひもない同系の語だと定つてゐる。だが仔細に観察すると、その両方の語の含んでゐる古格の言語表情が、可なり複雑な姿を見せてゐて、さう言ふところに、尋常一様ではいかぬ文法上の問題があるのではないかと言ふ気持ちの、時々の偶感には、起つて来るものがある。
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与謝野晶子 |
【食糧騒動について】
窮すれば濫し、飢えては道徳の外に立ちます。知識の修養と倫理的意識の訓練とがある者とない者とでは、自制の力を |
福沢諭吉 |
【学問の独立】
その心掛けは
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尾崎紅葉 |
【金色夜叉】
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幸田露伴 |
【骨董】
勿論利休は不世出の英霊漢である。兵政の世界に於て秀吉が不世出の人であつたと同様に、趣味の世界に於ては先づ以て最高位に立つべき不世出の人であつた。足利以来の趣味は此人によつて水際立つて進歩させられたのである。其の脳力も眼力も腕力も尋常一様の人では無い。利休以外にも英俊は存在したが、少は差が有つても、皆大体に於ては利休と相呼応し相追随した人であつて、利休は衆星の中に月の如く輝き、群魚を率ゐる先頭魚となつて悠然として居たのである。
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谷崎潤一郎 |
【少将滋幹の母】
いったい誰の場合でも、母の顔を全く知らないのなら格別、 |
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