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人面獣心
じんめんじゅうしん
にんめんじゅうしん
作家
作品

芥川龍之介

【地獄変】

 それからあの良秀が、目前で娘を焼き殺されながら、それでも屏風の画を描きたいと云ふその木石のやうな心もちが、やはり何かとあげつらはれたやうでございます。中にはあの男をのゝしつて、画の為には親子の情愛も忘れてしまふ、人面獣心曲者くせものだなどと申すものもございました。あの横川よがはの僧都様などは、かう云ふ考へに味方をなすつた御一人で、「如何に一芸一能に秀でやうとも、人として五常をわきまへねば、地獄に堕ちる外はない」などと、よく仰有つたものでございます。

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鈴木鼓村

【二面の箏】

 そうこうする内に、これらの苦痛や煩悶がもとで前よりあった肺病が一層いっそう悪くなってついに娘はどっと床についた、かないがこんな病気になったからとて、夫は別に医師にかけるではなし、結局それを楯に出てけがしのしうちをして、相変らず外遊びはやまなかった、娘の実家でも病気という事のおもむきを聞いて早速実母が看病にと泊りに来た、するとあろう事かあるまい事か、夫も夫なら母も母だ[以下、二十二字分の伏字あり]人面獣心じんめんじゅうしんのこの二人は、今かかる病床に苦しんでいる娘の枕許まくらもとで、[以下、十字分の伏字あり]け散らしていた。嫁入よめいりの時に持って来た衣服いしょう道具などはいつしかもうこの無情な夫の遊蕩ゆうとうとなって失われておった。

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三遊亭圓朝
鈴木行三校訂編纂

【後の業平文治】

蟠「ウーム、かく申す大伴の道場へ夜中やちゅう切込んで、泥坊同様なことをしたのは其の方どもだな、よし、片ッ端から切伏せくれん、さア支度いたせ」
 と言いながら四辺あたりを見ますると人一ぱい。國藏、森松、亥太郎始め、皆々手に/\獲物をたずさえ、中にも亥太郎は躍起やっきとなって、
 亥「さア 人面獣心にんめんじゅうしん、逃げるなら逃げて見ろ、五体を微塵みじん打砕うちくだくぞ」
 文「大伴氏、最早逃げようとて逃すものでない、積る罪業ざいごうの報いと諦めて尋常に勝負せい、お町、其方そち少しさがって居れよ」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
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Last updated : 2024/06/28