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迅雷猛雨
じんらいもうう
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作家
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作品
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【薄紅梅】
第一に南瓜畠が暗かった。数千の葉が庭ぐるみ皆戦いだ。颶風落来と目がくらみ、頭髪が乱れた。
その時、遣場に失した杯は思わず頭の真中へ載せたそうである。
一よろけ、ひょろりとして、
「――一段と烏帽子が似合いて候――」
とすっくり立った。
が、これは雪の朝、吉原を落武者の困惑を繰返したものではない。一人の友達の、かつて、深山越の峠の茶屋で、凄じき
迅雷
猛雨に逢って、
遁げも、引きも、ほとんど詮術のなさに、飲みかけていた硝子盃を電力遮断の悲哀なる焦慮で、天窓に被ったというのを、改めて思出すともなく、無意識か、はた、意識してか、知らず、しかくあらしめたものである。
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Last updated : 2024/06/28