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実相観入
じっそうかんにゅう |
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作家
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作品
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寺田寅彦 |
【俳句の精神】
このように自然と人間との交渉を通じて自然を自己の内部に投射し、また自己を自然の表面に映写して、そうしてさらにちがった一段高い自己の目でその関係を静観するのである。こういうことができるというのが日本人なのである。 こういうふうな立場から見れば「 |
蒲原有明 |
【夢は呼び交す ――黙子覚書――】
――鴎外は取り乱さざるを沈著な態度を以て事象の実相を観照することを忘れていない。年代記的なもの、史伝的なものを書く場合でも、そういう観照力が時々片鱗を示して、無味なるべき叙述に塩を与えてくれる。『阿部一族』における蜻蛉の描写なども凄いほどの効果を示しているといって、鴎外の実相観入の力を
その通りである。鶴見は一も二もなくそう思った。長十郎はその日一家四人と別れの |
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