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日月星辰
じつげつせいしん |
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作家
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作品
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夏目漱石 |
【思い出す事など】
限りなき |
高浜虚子 |
【俳句への道】
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牧野信一 |
【フアウスト】
「恋人の悲しみは僕を悩殺するぞ。早う/\次の一組を探して彼女へ贈らねばならない。」メフイストは博士の騒ぎを秘かに嘲笑して「恋の亡者奴、日月星辰も吹き飛して娘の御気嫌を操らうとは恐れ入つたものだ!」と呟きながら次の誘惑にとりかゝるために出かけますが途々「実はさつきの宝物は悉く子供だましの玩具で、それと気づいた坊主の驚き顔を見てやりたいものだ!」斯んな棄科白を放ちます。悪魔は転んでもたゞでは起きぬと翼を伸して、敬虔な処女を堕落の淵へ追ひやりますが、兎角悲劇はうら/\と晴れ渡つた甘い朝の光りの中から勃発しがちなものだといふことであります。 |
大杉栄 |
【獄中記】
「この頃読書をするのにはなはだ面白いことがある。本を読む。バクーニン、クロポトキン、ルクリュ、マラテスタ、その他どのアナーキストでも、まず巻頭には天文を述べてある。次に動植物を説いてある。そして最後に人生社会を論じている。やがて読書にあきる。顔をあげてそとを眺める。まず目にはいるものは日月星辰、雲のゆきき、桐の青葉、雀、鳶、烏、さらに下っては向うの監舎の屋根。ちょうど今読んだばかりのことをそのまま実地に復習するようなものだ。そして僕は、僕の自然に対する知識のはなはだ浅いのに、いつもいつも恥じ入る。これからは大いにこの自然を研究して見ようと思う。
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岡本かの子 |
【富士】
女は、自分の前に佇った男は、身体の割に、手足が長くて、むくつけき中に逞しさを蔵している。獣のように毛深い。嫌だなと思うほど、女をしばらく虚々実々、無言にして、天体の日月星辰を |
折口信夫 |
【琉球の宗教】
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井上円了 |
【迷信解】
かくのごとく論じきたりて、さらに事々物々の変々化々するありさまを見るに、人の生死、草木の栄枯はもちろん、雲の動き水の流るるまでも、みな不可思議となりて現る。もとより、これらの変化運動は物と力との関係より起こるに相違なきも、物の体も力の源もともに不可思議なれば、その変化運動も不可思議と称して差し支えない。ここにおいて、余は人の真怪の有無を問わるるに対し、日月星辰、山川草木ことごとく真怪なりといいて答えておる。かかる大怪に比すれば、狐狸、天狗、幽霊などは妖怪とするに足らぬものである。しかるに世人は、妖怪にあらざるものを指して妖怪とし、真に妖怪なるものを見て妖怪にあらずと思うは、実にその愚を笑わねばならぬ。ゆえに余は、妖怪研究の結果として、左の句をつづりて人に示しておる。
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小熊秀雄 |
【小熊秀雄全集-19- 美術論・画論】
大正九年出版の画集には、この象徴風な実感にあふれたもの、百号大の『若きクリスト』『踞まれるカイン』『苦悩者』『地より出る光』其他の作が発表されてゐるが、いづれも魅惑に富むものばかりで、殊にもつとも構想の雄大なもの『若きクリスト』(銅版はその絵であるが)の彼の友詩人中西悟堂氏の説明によれば『絵の中央には鍬をもてる弊衣のキリスト、 |
夢野久作 |
【鼻の表現】
世界はいつになったら、これ等の呪われたる鼻の表現から救われる事が出来るでありましょうか――いつになったら馬鹿囃子が止む事でしょうか―― スフィンクスはいつ迄も知らぬ顔をして、茫々たる沙漠を見つめております。 その上には日月星辰が晴れやかにめぐりめぐっております。その下には地球が刻々に零下二百七十四度に向って |
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