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常住不変
じょうじゅうふへん |
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作家
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作品
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ロマン・ローラン |
【ジャン・クリストフ 第九巻 燃ゆる荊】
紙屋のほうは、彼よりも怠惰で、自分の信念を表明するだけの労をとらなかった。いったい人は自分が疑ってる事柄をしか表明しないものである。ところが彼は何にも疑っていなかった。彼の常住不変な楽天主義は、自分の欲するとおりに事物をながめて、心にそわない事物は、眼に止めないかもしくはすぐに忘れるかした。
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アントン・チェーホフ |
【かもめ ――喜劇 四幕――】
お前のなかに、命の目ざめるのを恐れて、永遠の物質の父なる悪魔は、分秒の休みもなしに、石や水のなかと同じく、お前のなかにも、原子の入れ換えをしている。だからお前は、絶えず |
小栗虫太郎 |
【人外魔境 天母峰】
エヴェレストでさえ、フェロース大尉らによって空中征服がなし遂げられている。ところが、ここではそれも出来ないというのは、主峰をつつむ常住不変の大雲塊があるからだ。うごかぬ雲、おそらく天地開闢以来おなじままだろう雲――。およそ雲といえば流動を思う読者諸君は、ここでまず最初の謎を知ったわけだ。
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小栗虫太郎 |
【黒死館殺人事件】
ボヘミアのケーニヒグレーツで点された蝋燭の中に、あるいは、ダンネベルグ夫人のみに現われた、算哲の幻影が秘められているのじゃあるまいかね。ねえ支倉君、偶然の中からは、往々に数学的なものが飛び出してくるものだよ。何故なら、元来 |
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