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四字熟語  を     表示  件
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情緒纏綿
じょうしょてんめん
じょうちょてんめん
作家
作品

林不忘

【魔像 新版大岡政談】

 言葉はない。泣き伏した。これが西洋物だと、何か洒落たことをいいながら、人眼ひとめもなく抱きつく。キッスする。いともはなやかなる場面だが、たしなみの深かった昔の日本人だから、そうは行かない。
 それでも、会いたかった見たかった……情緒纏綿じょうちょてんめんたる光景なので、ついポッカリ口をあけた茨右近が、自分の家だけれどはいっていいのか悪いのか、土間に立ってボンヤリ眺めていると、御意見無用、いのち不知と二行の文身ほりものの読めるお絃の右手が伸びて来て、と右近の耳をつかんだ。

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海野十三

【戦時旅行鞄 ――金博士シリーズ・6――】

 その頃、金博士の許へ、差出人さしだしにんの署名のない一通の部厚い書面が届いた。博士が封を切って中を読んでみると、巻紙の上には情緒纏綿じょうちょてんめんたる美辞びじつらなって居り、せつ貴郎あなたのおでを待つと結んで、最後に大博士王水険じょうと初めて差出人の名が出て来た。

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永井荷風

【江戸芸術論】

これらのほか階子段はしごだんに腰かけて懐中よりふみ読む女のうしろに美しき少年の佇立たたずみたるあり。あるひは鳥居の見ゆる茶屋の床几しょうぎに美しき団扇売うちわうりの少年茶屋の娘らしき女と相対したるあり。あるひはまた細流さいりゅうに添ふ風流なる柴垣しばがきのほとりに侍女を伴ひたる美人佇立たたずめば、彼方かなたなる柴折戸しおりどより美しき少年の姿立出たちいで来れるが如き、いづれも情緒纏綿じょうしょてんめんとして尽きざるものなり。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28