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十万億土
じゅうまんおくど |
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作家
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作品
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正岡子規 |
【墓】
静かだッて淋しいッてまるで |
夏目漱石 |
【草枕】
いつまで人と馬の |
芥川龍之介 |
【偸盗】
彼は、「おばばか。おばばはもう十万億土へ行ってしもうた。おおかた |
紫式部 |
【與謝野晶子訳 源氏物語 須磨】
今の悲しみの量を過去の幾つの事に比べてみることができたりする年配の人であっても、こんなことは堪えられないに違いないのを、だれよりも |
幸田露伴 |
【雪たたき】
「コレ」と、小さい声ではあったが叱るように云った。 「…………」 「…………」 「…………」 であって、短い時間では有ったが、非常に長い時間のように思われて、女は其の無言無物の 「ハイ」 と答えたが、 |
草野天平 |
【ひとつの道】
白紗のたびに脚絆をつけて それに 本当によく似合ふ 葬儀屋さんのいふ通り 十万億土の旅へ出るやうだ 音もしない 遥かな遥かなきれいな途 枯れた萱のやうな杖をついて ほそぼそと一と足一と足のぼつてゆく 著物や持物は汚くて重たいから この儘そつとしてやりませう |
相馬泰三 |
【野の哄笑】
「「なんぼ足が早いつたつて、十万億土つていふから、さうは行かれめえてば。」 「なあに、さうでねえと。 |
夢野久作 |
【ドグラ・マグラ】
▼あ――ア。高い |
林不忘 |
【丹下左膳 日光の巻】
道場いっぱいに、騒然とどよめきわたったのは、ほんの一、二秒。さながら何か大きな手で制したように、シンとしずまりかえったなかで、左膳、からっぽの右の袖をダラリと振った。枯れ木に白い着物をかぶせたようなからだが、ゆらゆらとゆらいだ。笑ったのだ、声なき笑いを。「出口入口の締りをしろ! 今夜てエ今夜こそは、一人残らず、不知火燃ゆる西の海へ……イヤ、十万億土へ送りこんでくれるからナ」 ケタケタと響くような、一種異様な笑い声をたてた左膳は、細いすねに女物の長襦袢をからませて、鎧櫃をまたいで出た。 |
吉川英治 |
【宮本武蔵 空の巻】
「ウウム、ではこの「そう近くもねえが」 「いや近い近い。きょうまでは、諸国をたずね、幾山河を隔てている心地がしていたのが、同じ土地にいるのじゃもののう」 「そういやあ、ばくろ町も日本橋のうち、大工町も日本橋の内、十万億土ほど遠くはねえ」 ばばは、すっくと立って、袋戸棚の中をのぞきこみ、かねて秘蔵の伝家の短い一こしを 「お菰どの、案内してたも」 |
山本周五郎 |
【ゆうれい貸屋】
平作老は眼をこすった、「いいか弥六、こんだあぐれるなよ、お兼さんを大事にするんだぞ、いいか、ああ読んでやる、読んでやるとも、おれの一世一代だ、十万億土へ響きわたるくれえ立派に読んでやる」
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