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淳風美俗/醇風美俗
じゅんぷうびぞく
作家
作品

戸坂潤

【日本イデオロギー論 ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判】

 曰く「西洋文明に心酔せる為政者識者が、徒らに国法無視の私娼を奨励して、国法に準じ家族制度を尊重して永き歴史を有する貸座敷業者を圧迫することは、将来救い難き禍根を淳風美俗のわが国家社会に残すものとして絶対反対す」というのである。之は決して楼主達の与太気焔ではない。全く彼等の生活の叫びなのだ。そればかりではない。例の娼妓愛好家の議員達の云いたくて流石に云い切れなかった一点を、極めて率直に勇敢に云って退けたものに他ならないのだ。

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戸坂潤

【日本の民衆と「日本的なるもの」】

 日本民族の現実の心理の分析に先立って、どこかで造って来た日本的なものを押し立て、之を日本民衆に押しつけることは、理論上一つの暴力と云わねばならぬ。現に日本の支配者は民衆に家族主義という醇風美俗を、日本的なものとして押しつける。それからすると、財産相続税の値上げなどはわが国体に反するという話である。殷鑑は遠くないのだ。

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岸田國士

【日本人とは? ――宛名のない手紙――】

 醇風美俗といふ言葉がある。その反対をなんといふか、まあ、濁風汚俗でもなんでもいゝが、われわれ日本人の風俗にも、たしかに善いところと悪いところとがあるに違ひない。その善い悪いの標準をどこにおくかといふことがこれからの問題である。
 これまでのやうに、警察が醇風美俗に反するといふ裁定を下すなどといふことは、これこそ醇風美俗に反するやうに私は思ふ。
          *
 世の中が醇風美俗ばかりになることはちよつと淋しいやうな気がする。しかし、醇風美俗を誤りなくそれと感じる感覚だけは、人間の人間らしさとして飽くまでも尊重したい。さういふ感覚が健全に保たれてゐる社会を、まづもつてよしとしなければなるまい。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
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Last updated : 2024/06/28