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士魂商才
しこんしょうさい |
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作家
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作品
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内田魯庵 |
【二葉亭追録】
当時の青年が政治に志ざしたのは皆国士を標的としたからで、坪内博士の如く初めから劇や小説を生涯の仕事とする決心で |
戸坂潤 |
【現代哲学講話】
読者は昔我が国で和魂漢才説という重宝な思想のあったことを知っているだろう。維新後になるとそれが士魂商才の説となる。だが教育家が徳育と知育とを区別した賜物であるかどうか知らないが、近頃では哲学の魂と科学の才とが、バラバラに統一される。之は誠に不思議な見事な「統一」ではないだろうか。
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今井邦子 |
【水野仙子さんの思ひ出】
一體お貞さんの生れた須賀川といふところは、昔からあたりにきこえた商人町で、郡山や、白河や、二本松に比べて、何方かと言へば、士魂商才の其商才に屬する氣分の漲つた町であつた。從つて、「お貞さんには、士族の娘といふところはなかつた。何うしても堅い田舍の商家の娘であつた。それにどこをさがしても浮華なところ、輕薄なところがなかつた。全身すべて是れ誠といふやうな人であつた」と書いてあるが、實によく其弟子を語つてゐると思ふ。
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