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心機一転
しんきいってん |
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作家
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作品
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森鴎外 |
【青年】
純一が |
夏目漱石 |
【それから】
代助が真鍮を以て甘んずる様になったのは、不意に大きな |
北村透谷 |
【心機妙変を論ず】
天知君は文覚の知己なり、我は天知君をして文覚と手を携へて遊ばしむるを楽しむ、暗中禅坐する時、彼の怪僧天知君を |
下村湖人 |
【次郎物語 第四部】
「やあ、本田次郎君のお父さんですか。」と、いかにもわだかまりがないといった調子で、俊亮に言葉をかけた。そして、俊亮が立ちあがって挨拶をかえしているうちに、もうどさりと椅子に膝をおろし、 「いや、今度は次郎君はまことにお気の毒な事になりました。しかし見どころのある青年ですから、心機一転すると却っていい結果になるかも知れません。」 俊亮は、しばらくの間、まじまじと少佐の顔を見まもっていたが、 「そうでしょうか。あなたも見どころがあるとお感じでしょうか。」 |
岡本かの子 |
【良人教育十四種】
(3)
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豊島与志雄 |
【香奠】
「へえー、そんなつまらないことが……。」「つまらなくはありません。私はそれを友人に云いふらして歩いたんです。……東京の学生は愉快ですね。……私は東京の街路を飛び廻ってやるつもりです。……だけど、変ですね……どうも……。」 彼は何かしら胸の中がもやもやしてるらしく、それをはっきり口に出せないのがなお焦れったいらしく、眉根に皺を寄せて考えこみました。私はその顔を覗き込んで尋ねました。 「どうしてまたそんな風に、心機一転したんだい。」 「え、心機一転って……。」 それから暫くして、彼は真白な卓布に眼を据えて云いました。 |
坂口安吾 |
【明治開化 安吾捕物 その十五 赤罠】
豪放な喜兵衛旦那もさすがに一時は寝食を忘れるほどの悲歎にくれたのである。しかし冷静に考えれば希望がなくなったわけではない。長命の望みなしと二十で嫁をもたせた清作は案外にも長持ちして、すでに三十であるが、まだ何年かは持ちそうだ。現に二人の孫を失うと殆ど同時に、あたかもそれを取りかえすようにチヨは妊娠してくれた。死んだ孫の数を取りかえすのも儚い希望ではなかろう。そこで喜兵衛は心機一転、年が改ると共に自分の誕生日がくるから、ちょうど還暦に当るを幸い、厄払い、縁起直しに思いついたのが生きた葬式である。いっぺん死んで、生れ変ろうという彼らしい趣向であった。 |
種田山頭火 |
【旅日記】
五月八日 曇。心機一転、これから私は私らしい旅人として出立しなければならない。 我儘は私の性だから、それはそれとしてよろしいけれど、ブルジヨア的であつてはならない、執着しない我儘でなければならない。 |
新渡戸稲造 |
【自警録】
甲が乙を評するにいろいろの |
野村胡堂 |
【胡堂百話】
話は、ずっとさかのぼるが、藤原義江君が外国から帰り、以前の戸山英二郎時代とは、心機一転して、楽壇にデビューした時のことである。世話ずきの伊庭孝君が、その音楽会の招待券を持って上司氏のところへ行き、 「よろしく後援してあげて下さい。昔の戸山英二郎が、生まれ変ってスタートしたのだから」 といった。 |
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