|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
震天動地
しんてんどうち |
|
作家
|
作品
|
---|---|
山路愛山 |
【英雄論 明治廿三年十一月十日静岡劇塲若竹座に於て演説草稿】
余は信ず、今日に於て我文明をして、有効のものであらしめ、活気あるものであらしめ、永続するものであらしめんとせば、現時の行掛りなる物質的開化の建造と共に更に高尚なる精神的開化の建造に我歩武を向けざるべからずと、更に之を換言すれば、器械 |
牧野信一 |
【嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら】
九官の声は続いて「アリスは向ふところ敵なくホツグの出現まで栄えた。彼は字名をイトリツクの羊飼ひと称ばれて、帰納法或は経験哲学に反するシステムを説き、論を進めるに事物の解剖と観察の分類を事と選んだ。奴の説が発表されるや天下は挙げて賛同し、終にアリスは敗北の憂目に陥つた。然しアリスもさるもの、やをら奮起一番、剣を払つて新来の敵と鉾を交へれば、こゝに忽ち哲学王国は黒雲をはらんで、竜虎の爪に二分されようとする震天動地の活劇は開始されんとした。」私も負けずにお経をつゞけてゐた。「性格に関して四条の定理あり。第一に、性格は善でなければならぬ。仮りに人物の言葉乃至行動が何らかの意味に於て一つの意図を明示するならば既にその作物には一個の性格が現れたるならん。一つの善き意図が表示されたるならば一つの善き性格の現れとやならん。而して斯る善は凡ゆる類ひの人物の上にも可能なるものなり。おそらく女性は男性よりも劣等であり奴隷は全然奴隷であらうとも、彼等も、亦斯る意味にては善であり得るなり。」 |
|