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子子孫孫/子々孫々
ししそんそん |
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作家
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作品
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森鴎外 |
【興津弥五右衛門の遺書】
某この遺書は倅才右衛門 |
夏目漱石 |
【文芸の哲学的基礎】
輝き渡るとは何も作家の名前が伝わるとか、世間からわいわい騒がれると云う意味で云うのではありません。作家の偉大なる人格が、読者、観者もしくは聴者の心に浸み渡って、その血となり肉となって彼らの子々孫々まで伝わると云う意味であります。文芸に従事するものはこの意味で後世に伝わらなくては、伝わる
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太宰治 |
【一つの約束】
第一線に於いて、戦って居られる諸君。意を安んじ給え。誰にも知られぬ或る日、或る一隅に於ける諸君の美しい行為は、かならず一群の作者たちに依って、あやまたず、のこりくまなく、子々孫々に語り伝えられるであろう。日本の文学の歴史は、三千年来それを行い、今後もまた、変る事なく、その伝統を継承する。
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坂口安吾 |
【ラムネ氏のこと】
その人の名は筑紫の浦の太郎兵衛であるかも知れず、玄海灘の頓兵衛であるかも知れぬ。とにかく、この怪物を食べてくれようと心をかため、忽ち十字架にかけられて天国へ急いだ人がある筈だが、そのとき、子孫を枕頭に集めて、爾来この怪物を食つてはならぬと遺言した太郎兵衛もあるかも知れぬが、おい、俺は今こゝにかうして死ぬけれども、この肉の甘味だけは子々孫々忘れてはならぬ。 俺は不幸にして血をしぼるのを忘れたやうだが、お前達は忘れず血をしぼつて食ふがいゝ。夢々勇気をくぢいてはならぬ。 かう遺言して往生を遂げた頓兵衛がゐたに相違ない。かうしてフグの胃袋に就て、肝臓に就て、又臓物の一つ/\に就て各々の訓戒を残し、自らは十字架にかゝつて果てた幾百十の頓兵衛がゐたのだ。 |
中原中也 |
【音楽と世態】
何れにしても、要は各人の感性の問題で、「各感性は各感性也」と云はれれば文面上辻褄は合つてもゐようが、「各感性は各進化しつつある」現実の世界は、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションとやいふらむか、而して、可動的グラヒカル・リプレゼンテーションは可動的である故に名附け難いので、人類は結局、同好の士、非同好の士と、アダムより我等が子々孫々に至るまで、最後の段階では情意的(気分的、間違へないでね)であり、高遠なる思索家とは、遂に貧血症のことだらうか?
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谷譲次 |
【踊る地平線 海のモザイク】
このトランクは非常に重宝した。木箱や弾薬箱は、送って来て日本へ着いてしまうと、これらのトランクは、当分私達の家に異彩を放つことだろう。書物とは限らない。 |
林不忘 |
【丹下左膳 こけ猿の巻】
そして、もう一つの手紙には、
「せつなるみ願いにより、日光お作事目付、貴殿にお頼み申しあげ
それぞれ、二通を状箱にふうじて納めた |
吉川英治 |
【新書太閤記 第七分冊】
「殿。聞いていて下さいますか。――「…………」 「 |
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