|
■このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
質素倹約
しっそけんやく |
|
作家
|
作品
|
---|---|
菊池寛 |
【二千六百年史抄】
秀吉は、家康は、あれほど質素倹約を旨とし、金銀の貯蓄に努めながら、彼の死後四十年で早くも財政の窮乏に苦しんでゐるのである。だから、秀吉の天下は、制度や法令の力ではなくて、財政の力で支へられてゐたと言へる。しかも、その有力なる財源は、外国貿易に依つたのである。 |
福沢諭吉 |
【教育の事】
今前条に示したる家内に返りてこれを論ぜん。この家内の有様は外を以て内を制し、公を以て私を束縛するものなり。主人の常言に家内安全を主とし質素正直を旨とするはすこぶる有力なる教えにして、 |
井上円了 |
【西航日録】
スコットランド高地の状態は、英国と大いにその趣を異にし、ドイツあるいはロシアの風に似たるところあり、またアイルランドに類するところあり。民家は多く茅屋草舎にして一階なり、床を張らずして土間なり。その戸口に四尺五、六寸の家あり。天井低くして窓口狭し。食事は三回ともにポリッジ(麦粥)を用うという。しかれども、アイルランドのごとく貧なるにあらず、大いに質素倹約の風あり。児童ははだしなるもの多きも、アイルランドのごとくはなはだしからず。二十九日、午前九時インバネスを発し、途上、大英国第一の高峰たるベンネビス(Ben Nevis)峰を右方に望む。その高さ四千四百六フィートなり。 |
金田千鶴 |
【夏蚕時】
お巣掻きが一片附いた。おときはさう云って腰をのばした。光線の入らぬ土蔵の中は真夏でも案外涼しかった。志津はお茶を入れる為炉端で火を焚きつけた。穢く汚れた炉端の蓆におときは坐った。壁に一枚紙片が貼られてある。 |
太宰治 |
【新釈諸国噺】
「夢のお告げなんて、あてになるものじゃありません。そのうちに、藤綱の首を |
相馬愛蔵 |
【私の小売商道】
それゆえ昔から数代続いて繁栄の少しも衰えぬ家というのは、よほど代々の遺訓に力強いものがあり、そういう家の家憲を見ると、必ずそこには質素を第一とし、固く奢侈を戒めてある。子孫がこの家憲を守る家は長く栄え、守らぬ家は破滅する。それゆえ主人は相当に成功した後も自ら質素倹約の範を示して、家風を奢侈に委ねぬよう努力を尽し、順境において成人する子孫に充分の活力を保たせてやらねばならぬのであって、これが出来ねば自分一代は成功しても、主人学を完成したものとは言えぬのであります。
|
中里介山 |
【法然行伝】
その後加茂の川原や、小松殿、東山大谷は法然上人往生の地である。その跡というのは東西三丈余、南北十丈ばかり、その中に立てられた坊舎であるから、その構えの程も大抵想像がつく。 法然が或時云う。 |
|
スポンサーリンク
スポンサーリンク
おすすめサイト・関連サイト…
スポンサーリンク