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正直律義
しょうじきりちぎ
作家
作品

幸田露伴

【五重塔】

恩知らず人情なしと人の口端にかかるのはあまりといえば情ない、女の差し出たことをいうとただ一口に云わるるか知らねど、正直 律義りちぎもほどのあるもの、親方様があれほどに云うて下さる異見について一緒にしたとて恥辱はじにはなるまいに、偏僻かたいじ張ってなんのつまらぬ意気地立て、それを誰が感心なとめましょう、

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樋口一葉

【大つごもり】

父は静かに金庫の間へ立ちしが頓て五十円束一つ持ち来て、これは貴様に遣るではなし、まだ縁づかぬ妹どもが不憫、姉が良人の顔にもかゝる、此山村は代々堅気一方に正直律義を真向にして、悪い 風説うわさを立てられた事も無き筈を、天魔の生れがはりか貴様という悪者わるの出来て、無き余りの無分別に人の懐でも覗うようにならば、恥は我が一代にとゞまらず、

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高村光雲

【幕末維新懐古談 高村東雲の生い立ち】

 東雲師の姓の奥村氏が後に至って高村となり、藤次郎が東雲と号したことについては所以いわれ のあることで、この東雲という人は非常な師匠思い……したがって正直 律義りちぎであり、製作にかけてもなかなかすぐれている所からして、師匠鳳雲の気にも入っておりました。

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岡本綺堂

【佐々木高綱】

父様は正直律義のお生れで、日ごろから露ほども曲ったことはせられなんだに、よい人にも悪い報いが来て、十年以前野洲の河原で何者にか斬り殺され、牽いていた馬はぬすまれた。

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三遊亭圓朝
鈴木行三校訂・編纂

【菊模様皿山奇談】


權「然うすれば斯う致します」
 と少しも動かずに、ジリ/\と殿様の前へ進むという正直律義の人でございます。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28