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食前方丈
しょくぜんほうじょう
豪華な料理を一丈四方も並べるようなきわめて贅沢な食事のたとえ。 |
作家
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作品
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【貧乏物語】
けだし生活必要品に対するわれわれの需要にはおのずから一定の制限あるものである。かつて皆川淇園は、酒数献にいたれるときは味なく、肴数種におよぶときは美みなく、煙草数ふくに及ぶときは苦みを生じ、茶数椀におよぶときは香ばしからずと言ったが、誠にその通りで、たとえばいくら酒好きの人で、初めのうちは非常にうまいと思って飲んでいても、だんだん杯を重ねるとそれに従うて次第次第に飽満点に近づいて来る。そうして一たんその飽満点に達したならば、それから上は、いかなる上戸でも、もういやだという事になる。いくら食物が人間の生活に必要だといっても、いわゆる食前方丈所レ甘不レ過二一肉之味一〈食前方丈なるも甘んずる所一肉の味に過ぎず〉で、日に五合か六合の飯を食えばそれで足りる。それより以上は食べたくもなし、食べられるものでもなし、食べたからとてからだをこわすばかりである。さればいかなる金持ちでも、その胃袋の大いさが貧乏人とたいした違いなく、足もやはり貧乏人と同じように二本しかないならば、その者が自分で消費するために金を出して買うところの米とか
下駄
とかいうものには、おおよそ一定の限度があるべきはずである。
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Last updated : 2024/06/28