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諸説紛紛/諸説紛々
しょせつふんぷん |
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作家
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作品
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芥川龍之介 |
【河童 どうか Kappa と発音してください。】
トック君の心霊はこの問に答うるにさらに問をもってしたり。こはトック君を知れるものにはすこぶる自然なる答 自殺するは容易なりや否や? 問 諸君の生命は永遠なりや? 答 我らの生命に関しては諸説 問 君自身の信ずるところは? 答 予は常に懐疑主義者なり。 |
太宰治 |
【津軽】
津軽氏は近衛関白尚通の後裔と称してゐる。しかし一方では南部氏の分れであるといひ、或ひは藤原基衡の次男 |
菊池寛 |
【二千六百年史抄】
伏見鳥羽の一戦に朝廷の[#「朝廷の」はママ]汚名を着た、徳川慶喜に対する処断は、当時諸説紛々で、初めの中は死刑論が圧倒的に多かつた。薩長の諸将は慶喜を憎むこと甚だしく、ぜひこれを
この時に於て、明治天皇は三條 |
萩原朔太郎 |
【宿命】
墓 死とは何だらうか? 自我の滅亡である。では |
岡倉覚三 |
【茶の本】
「力囲希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、 |
夢野久作 |
【ざんげの塔】
四人の嫌疑者の中には、私を怨んでいるものと、私の無罪を信じてくれるものと、ふた通りあった。班内でも諸説紛々という有様であったらしい。誰かが私の餅を盗みかけていたのだという者もあった。いずれにしても「誰かがあの風呂敷の事を白状したら」と意地になって、四人の苦痛を問題にしていなかった私の卑怯さを思い出すとその都度に、大声で叫びたいような気持になる。 |
吉川英治 |
【随筆 私本太平記】
菊水紋の話になる。楠木家の菊水ノ紋については、郷土の間でも、諸説紛々で、一定はないらしい。朝廷から賜わったとするのが従来多い説だが、ここの郷里には、おもしろい口碑がある。「――菊水の菊は、菊の花でなく、山吹に流水を添えた山吹ノ紋だった」というのである。 |
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