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小心翼翼/小心翼々
しょうしんよくよく |
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作家
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作品
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正岡子規 |
【俳人蕪村】
蕪村は比較的多作の方なり。しかれども一生に十七字千句は文学者として珍とするに足らず。放翁は古体今体を混じて千以上の詩篇を作りしにあらずや。ただ驚くべきは蕪村の作が千句ことごとく佳句なることなり。想うに蕪村は誤字違法などは顧みざりしも、俳句を練る上においては小心翼々として一字いやしくもせざりしがごとし、古来文学者のなすところを見るに、多くは玉石
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梶井基次郎 |
【路上】
気がついてみると、それはいつも自分がMの停留所へ歩いてゆく道へつながって行くところなのであった。小心翼々と言ったようなその瞬間までの自分の歩き振りが
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徳富盧花 |
【燕尾服着初の記】
此処は帝国ホテル随一の |
石橋忍月 |
【舞姫】
彼を |
太宰治 |
【春の盗賊】
私の悪徳は、みんな |
中島敦 |
【狼疾記】
その俺が地下に、ありったけの智能を絞って自己の |
坂口安吾 |
【波子】
波子は、ふと、父に就て、考へ直した。ふだんは至極ザックバランな、悟りきつた外面を見せながら、いざ、事に当ると、小心で、不鍛錬な肚の底をのぞかせる。今迄は、波子と父との関係では、不鍛錬な肚の底を見せられるほど重大な事に当つた例がない。だから、外面の呑みこみの良さに気をよくして、これが父だと思ひこんでゐたのであつたが、軽率きはまることであつた。父は小心翼々として、執念深く、煮えきらない人である、と波子は気付いた。
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織田作之助 |
【可能性の文学】
ある大衆作家は「新婚ドライブ競争」というような題の小説を書くほどの神経の逞しさを持っていながら、座談会に出席すると、この頃の学生は |
岸田國士 |
【泉】
田沢は上機嫌である。素子は今日までこの男を曲者だと思つてはゐたけれども、それはたゞ漠然とした世間の通念がさう思はせるだけで、実際はこれと云つて、曲者の本領を発揮したこともなく、寧ろ、彼女に接する面だけでは、小心翼々、ひたすら不徳漢の名を懼れる一個の立志伝中の人物に過ぎなかつた。
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吉川英治 |
【三国志 臣道の巻】
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