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翠帳紅閨
すいちょうこうけい |
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作家
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作品
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泉鏡花 |
【茸の舞姫】
しかもちと来ようが遅い。渠等(かれら)は社(やしろ)の抜裏の、くらがり坂とて、穴のような中を抜けてふとここへ顕(あらわ)れたが、坂下に大川一つ、橋を向うへ越すと、山を屏風(びょうぶ)に繞(めぐ)らした、翠帳紅閨(すいちょうこうけい)の衢(ちまた)がある。おなじ時に祭だから、宵から、その軒、格子先を練廻(ねりまわ)って、ここに時おくれたのであろう。が
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海野十三 |
【ヒルミ夫人の冷蔵鞄】
当事者を除いては、誰もこの大秘密を知る者はない。もちろん警察でも、まさか千太郎が顔をすっかり変えて、ヒルミ夫人の花婿に納まっているとは気がつかなかった。そこでこの奇妙な新婦新郎は、誰も知らない秘密に更(さら)に快い興奮を加えつつ、翠帳紅閨(すいちょうこうけい)に枕を並べて比翼連理(ひよくれんり)の語らいに夜の短かさを嘆ずることとはなった。
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