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大悟徹底
たいごてってい |
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作家
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作品
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牧野信一 |
【風流旅行】
更に私のそれは「大法螺男爵」――泰西名著――の旅行談の如き、乃至は夢想兵衛の「胡蝶物語」等の如き荒唐無稽な筋合いではなく、言々句々微に入り細をうがった写実的描写に富んで円転滑達、然して自らは常に質素極まるセンチメンタル・ツラベラとしての蕭条さを忘るることなく、折に触れては大悟徹底の姿をとった役者のように唸ったり、絶景を仰いで陶然たる
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若山牧水 |
【一家】
「まさか、何ぼ何だって幾分かは……」「いや、 「大悟徹底というわけなんだろう。」 「そうかも知れない、それでなくてどうして毎日々々のあの債鬼に耐えられるもんか。然し |
中島敦 |
【光と風と夢】 彼は、死と余りに近い所に常に住んでいた。咳込んだ口を抑える |
幸徳秋水 |
【死生】 伊能忠敬は五十歳から当時三十余歳の高橋 |
平野萬里 |
【晶子鑑賞】
荷葉の生れ替りだといつて牛を拝んだという話、私は知らないがありそうな話だ。牛から云へば至極迷惑のことでくすぐったいこと夥しく、こんなことが始終あっては落付いて眠れもしない。しかし安心するがよい、牛の拝めるような大悟徹底した坊さんは今日いないからというわけである。牛を詠んだのやら禅僧をなめたのやら、どちらつかずの辺にこの歌の面白味が漂うのであろう。
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鳥谷部春汀 |
【明治人物月旦(抄)】 不幸にして一二野心家の自由党を惑乱したるものありしが為めに忽ちにして其の合同を破りたるも、是れ人為の破壊にして当然の破壊には非ず、我輩は自由党中にも、閣下の内閣に於ける失敗の経験に鑑みると同時に、其必らず大悟徹底して真の局面展開を実行するの準備に着手する人ありを信ぜむと欲す。
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林不忘 |
【魔像 新版大岡政談】 こうして、日常すでにいのちを無視している連中だ。この、諸慾中の最大慾だけは、サラリ西の海へ流しても、他の慾は、別である。生命が要らないだけに、酒と女は大いに要る。じっさい、この二つ以外何ものもない、
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戸坂潤 |
【思想と風俗】 だが支配者社会から権威を認められないにも拘らず、この対自然科学的迷信が、この頃では段々社会的に必要になって来たということを見逃すことは出来ない。医者は大衆の生活費に較べて馬鹿々々しく高価なので、併しそうだからと云って病気を治療しないというわけには行かないので、一見金のかからない類似医学やもっと大悟徹底すれば治療宗教をその代用物として採用する。
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