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太平無事
たいへいぶじ |
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作家
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作品
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森鴎外 |
【雁】
わたしどうしようかと思っていますの。帰ろうと云ったって、帰る内は無し、子供もあるし」「なんだと。どうしようかと思っている。どうもしなくたって好いじゃないか。天下は太平無事だ」 「それはあなたは太平楽を言っていられますでしょう。わたしさえどうにかなってしまえば |
芥川龍之介 |
【身のまはり】
僕は当時鎌倉の
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石川啄木 |
【雪中行 小樽より釧路まで】
東泉先生は其肥大の躯を白毛布の上にドシリと下して、心安げに本を見始める。先生に侍して、雪に埋れた北海道を横断する自分は |
寺田寅彦 |
【物理学実験の教授について】
こういう事を全く考えずに、ただ物理学教科書のみによって物理学を学んでいれば事柄は至極簡単で、太平無事であるが、
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田中正造 |
【亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問】
被害民の方は、是までも棒もステツキも持つて居なかつた。特に今度は能く世話人が指揮して、品行を方正にし靜肅を旨とせよと云ふ申渡までした位でございますから、煙管一本持つた者が無い位靜肅である。是に對して何である。勝鬨を揚げるとは何だ。今日政府は安閑として、太平樂を唱へて、日本は何時までも太平無事で居るやうな心持をして居る。是が心得が違ふといふのだ。一體如何いふ量見で居るのであるか、是が私の質問の要點でございます。 |
国枝史郎 |
【名人地獄】
「世の |
夢野久作 |
【ドグラ・マグラ】
但し念のためにお断りしておくが、その実験をやっている吾輩ばかりが、精神に異状の無い、太平無事のデクノ坊だと誤診されては迷惑だよ。
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