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大官貴顕
たいかんきけん
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作家
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作品
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【夜明け前 第二部上】
外国使臣一行の異様な行装を見ようとして遠近から集まって来た老若男女の群れは京都の町々を埋めた。三国公使とも前後して伏見街道から無事に京都の旅館に到着した翌々日だ。その前日は雨で、一行はいずれも騎馬、あるいは駕籠を用い、中井、伊藤らの官吏に伴われながら、新政府の大官貴顕と聞こえた三条、岩倉、
鍋島、毛利、東久世の諸邸を回礼したと伝えらるることすら、大変な評判になっているころだ。
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Last updated : 2024/06/28
