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大声疾呼/大声叱呼
たいせいしっこ |
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作家
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作品
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有島武郎 |
【星座】
けれども貴様、それは |
北村透谷 |
【漫罵】
国としての |
末弘厳太郎 |
【役人の頭】
「善」とはなんぞや。国民はみなその問いに答えかねて偉人のくるのを待っている。そのときにあたって、役人が「伝家のさび刀」をかつぎだして、われこそは「思想の善導者」である、と大声疾呼したところで、誰かまじめにこれを受け取る者があろう。この際役人もまた人間の間に下りきたってみな人とともに「善」とはなんぞやという普遍の公案を考えねばならない。
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木村小舟 |
【太陽系統の滅亡】
するとさらにこれに代って立ち現れたる一人は、大声疾呼「驚くなかれ諸君よ」の冒頭を以て、まず聴衆の鼓膜を破ったのである、彼は狂せんとする人々を押し静めて、さて説いて曰く、「諸君! 君らは何の故を以て、物々しく悲観し給うか、僕は |
夢野久作 |
【梅津只圓翁伝】
かような翁の無敵の感化力が如何に徹底したものであったかは、後年観世流を学んでいた吉村稱氏が翁の歿後一度上京して帰来するや、「福岡の観世流は間違っている。皆只圓先生の真似をして喜多流の と大声疾呼して大いに上懸式の謡い方を鼓吹した一事を以てしても十分に察せられるであろう。 |
夢野久作 |
【ドグラ・マグラ】
吾輩が「心理遺伝」の恐しい事を、 |
甲賀三郎 |
【支倉事件】
けれどもこの拷問云々の上願書は今後彼が大正十三年六月十九日第二審の判決に先だって、獄中に庄司署長に対して恐ろしい呪いの言葉を吐きかけながら縊死を遂げるまで、約八年の長きに亘って、繰り返し述べ立てた所で、長き獄中生活と、その孤独地獄の苦艱から逃れる為に五体のあらゆる部分から、必死の力を絞り出し、苦痛は呪いを生み、呪いは悪を生み、悪は更に悪を呼んで、生きながら悪の権化と化し、世を呪い人を罵り蒼白な顔に爛々たる眼を輝かし、大声疾呼して見る人をして慄然たらしめたと云う、世にも稀な世にも恐ろしい彼の半生の出発点ともなったものであるから、こゝにその概略を掲出して、断罪の項を終ろうと思う。
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クラウフォード |
【世界怪談名作集 上床】
この上にくわしくこの会合の光景を描写する必要はあるまい。要するに、私たちの会話なるものは、いたずらに
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岸田國士 |
【従軍五十日】
「まだまだ射つちやいかん。敵の弾丸は高いぞ。前進だ、前進だ」百米でもうその姿は見えなくなるやうな深い霧であつた。 おくれるのは仕方がないとしても、部隊とはぐれては困るので、私は、当番の今井君に眼くばせしてぢりぢり前へ出た。桂班長も、配下の通訳ほか数名を引きつれてやつて来た。 隊長の大声叱呼する声が次第に遠くなる。味方もやつと射撃を開始したらしい。 が、さつきから、前方の銃声とは別に、私のすぐ左二百米以内に敵がゐて、しきりにこつちを撃つてくるやうな気がしてならぬ。銃声はそれほど近く、しかも、そつちから来る弾丸が私たちの頭上を超えて右側のクリークに沿つた楊柳の枝をばらばらと落してゐるのである。 |
戸坂潤 |
【一九三七年を送る日本】
一方に於て資本制生産の要求を充たすと共に、他方に於てより形而上的な教育精神をねらわなければならぬ文部省が、どっちに傾くか興味があるが、すでにこのように、教育の公式イデーそのものに或る矛盾が孕まれて来るということは、国家総動員体制に於ける精神的文化的な弱点の一端を露出するもので、国民精神総動員の大声叱呼を以てしても、今の処之を如何ともすることは出来ないらしい。社会の公式表現と潜在情勢との間の例のギャップが、この場合こういう形で頭を出すのであり、特に文化現象に於ては公私間の破綻が現われ易いのであるが、それは後にしよう。――以上が上半期に対する下半期の特色である。
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山路愛山 |
【凡神的唯心的傾向に就て】
蕉翁が所謂「古池や蛙飛込む水の音」亦此意に外ならざる也。吾人は世の詩人が |
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