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大所高所 たいしょこうしょ ⇒ 大所高所 ⇒ 高所大所 |
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作家
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作品
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三好十郎 |
【俳優への手紙】
君の誤りは、結局に於て僕の誤りだ。君の怯懦も、結局に於て僕の怯懦である。大所高所から見れば君と僕とは共犯者である。君を鞭打つのは、僕が僕を鞭打つのだ。鞭の痛さに君が音をあげるよりもズット前に、同じ鞭の痛さに僕は泣いている。比喩では無く、文字通りに泣いている。これが「鞭打つ」と言う事になるのであったら、僕は鞭打つ。君は、立ち上って、歯向って来るか、鞭の方向に向って歩み出すかのいずれかをせよ。
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佐藤垢石 |
【食べもの】
私はこの頃、歳のせいか、何か彼かと無用のことが心配になったり、差し出口を挿んだりするのでいけない。自分の家庭の配給に影響のないことであるなら、お |
宮本百合子 |
【獄中への手紙 一九三八年(昭和十三年)】
親友として如何に処すべきか。人間及び大所高所からの判断は一つしかないのだが、最も愛する友達が、妻母として大なる傷をうけ、流す血をなかなか正視しがたい心持です。きょうは絶えず考えている。
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小熊秀雄 |
【小熊秀雄全集-20 大波小波】
▼細田源吉氏などは、「時局ものを書けば、キハモノだといつてその努力の何ものであるかさへ考へてみない不親切極まる寸評の横行は、これこそ時局身中の虫けらである――」といつてゐるが、それは少しヒガミ過ぎである、最近従軍作家が妙に「大所高所に立つてゐるのだ」とか「時局身中の虫けらだ」とか、第三者に向つて嵩にかゝつた言ひ方をするやうであるが、従軍作家がさういふ高飛車な態度でゐる間は寸評家の跡は絶えないだらう、時節柄作家は、特に従軍作家は、謙虚な態度であるべしだ、さうでなければ人間味の強い時局ものは書ける筈がないと思ふが如何――。
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北大路魯山人 |
【良寛様の書】
かくまで書道を純真に芸術的に理解することが出来て、大所高所からそれを見下すことの出来るということは書道を愛好するものの最大理想である。その超邁な見識とその真摯なる態度から生まれた良寛様の書は、徳川末期における一大奇蹟である。
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