ご利用について
参考書
四字熟語  を     表示  件
このサイトに登録されている四字熟語を検索します。平仮名での検索や一文字からの検索、絞り込み検索などもできます。
大勇猛心
だいゆうもうしん
《参考》「大勇猛心」の読みを、臨済宗・黄檗宗の公式サイト『臨黄ネット  』では「だいゆうみょうしん」としている。
「勇猛心」勇猛なこころ。いさみたって、何物にも屈しないこころ。[精選版 日本国語大辞典]
作家
作品

森鴎外

【うたかたの記】

かくては所詮しょせん、我わざの進まむこと覚束おぼつかなしと、旅店の二階にもりて、長椅子ながいす覆革おおいかわに穴あけむとせし頃もありしが、一朝いっちょう 大勇猛心ふるいおこして、わがあらんかぎりの力をこめて、この花売の娘の姿を無窮むきゅうに伝へんと思いたちぬ。

青空文庫で読む  

坂口安吾

【青鬼の褌を洗う女】

エッちゃんは浮かない顔で、いっぺん自信がくずれると、せっかくの大勇猛心や善戦が身にすぎた奇蹟のように思われるらしく、その後はますますネバリがなくなり、シマッタと思うと全然手ごたえなくヘタヘタだらしなく負けるようになった。

青空文庫で読む  

木村小舟

【太陽系統の滅亡】

「馬鹿野郎、吾らはそんな世迷言にかす耳を有たぬぞ、こうなった上は一寸の光陰も軽んずべからずだ、愚図ぐず愚図ぐずすればち殺されるぞ、生命が惜しくば早く下れ下れ!」
 彼らは全く狂気の沙汰である。されどこれを物ともせず、大勇猛心を起して彼はいった。

青空文庫で読む  

太宰治

【竹青 ――新曲聊斎志異――】

乃公の如きは幼少の頃より、もっぱらひとりを慎んで古聖賢の道をきわめ、学んでしこうして時にこれを習っても、遠方から福音の訪れ来る気配はさらに無く、毎日毎日、忍び難い侮辱ばかり受けて、大勇猛心を起して郷試に応じても 無慙むざんの失敗をするし、この世には鉄面皮の悪人ばかり栄えて、乃公の如き気の弱い貧書生は永遠の敗者として嘲笑せられるだけのものか。

青空文庫で読む  

倉田百三

【青春の息の痕】

私は、信仰の大切なこと、そして徹底した深いキリストの心地が感服いたされます。私は、けれどなかなか信じられません。パンを神にデペンドする大勇猛心が出ません。私はしかし私の将来を純粋の信仰生活のなかに築きたい気はもはやコンスタントな深い根を張ったねがいになっています。

青空文庫で読む  

国枝史郎

【北斎と幽霊】

 その夜とうとう融川は死んだ。
 この報知しらせを耳にした時、豊後守の驚愕はよその見る眼も気の毒なほどで、怏々おうおうとして楽しまず自然勤務つとめおこたりがちとなった。
 これに反して北斎は一時に精神こころ緊張ひきしまった。
「やはり師匠は偉かった。威武にも屈せず権力にも恐れず、堂々と所信を披瀝したあげく、身を殺してかえりみなかったのは大丈夫でなければ出来ない所業しわざだ。……これに比べては貧乏などは物の数にも入りはしない。荻生徂徠おぎゅうそらい炒豆いりまめを齧って古人を談じたというではないか。豆腐の殻を食ったところで活きようと思えば活きられる。……葛飾へ帰るのは止めにしよう。やはり江戸に止どまって絵筆を握ることにしよう」
 ――大勇猛心を揮い起こしたのであった。

青空文庫で読む  

 
  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

おすすめサイト・関連サイト…

Last updated : 2024/06/28