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大山鳴動
たいざんめいどう
作家
作品

寺田寅彦

【自由画稿】

大山鳴動して 一鼠いっそが飛び出したといったようなときの笑いは理知的であり、校長先生の時ならぬくしゃめが生徒の間に呼び起こす笑いなどには道徳的の色彩がある。喜怒愛憎の高潮に伴なう涙は理知や道徳などとは関係の薄い情緒的のものであるが、哀別離苦の焦心の涙にはよほど本能的なものがあって、純粋な肉体の苦痛によるものとかなりまで相通ずるものがありそうに思われる。

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狩野亨吉

【歴史の概念】

歴史の概念に到達したところで、最早餘談を試みる必要もない譯であるが、今やそれが單に記録であると知れたので、讀者或は大山鳴動走鼠一匹の感を爲すものあらば、甚だ遺憾と思ふのであるから、萬一の誤解を驅逐するため、越境の譏を犯して、記録の困難を一瞥して見る。

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栗島山之助

【八百長くづれ】

併し四本柱の検査役中にも、『太刀の突手が早い』という主張者があつて、西溜の物言に対する東溜の反駁を至当なりと断定した。これで事態は紛糾して、土俵の混乱は頂点に達したが、協会捌きの窮策で、兎にも角にも其場を納め、結果は駒への丸星を太刀への半星を協会から支出して、負無し勝負の珍決例を出した。太刀山の墳懣は抑へ切れない。『協会は星蔵ほしぐらでも持つてゐるのか、そんな出所のわからない星は貰ひたくない』と警句一番。大むくれにむくれて仕舞つた。大山鳴動して半星一ツ転がり出した土俵異変――これを名付けて『太刀、駒の八百長崩れ』といつたのである。

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スティーブンソン
佐々木直次郎訳

【宝島】

「スモレット船長、」と医師は微笑しながら言い始めた。「大山鳴動して鼠一匹という寓話を聞かれたことがありますか? 失礼ですが、あなたはその寓話を思い出させます。あなたがここへ入って来られた時には、私は自分の 仮髪かつらを賭けて言うが、それ以上のことを心に思っておられたのでしょう。」

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28