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多事多難
たじたなん |
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作家
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作品
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木下尚江 |
【火の柱】
多事多難なりける明治三十六年も今日に尽きて、今は其の夜にさへなりにけり、寺々には百八煩悩の鐘鳴り響き、各教会には
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坂口安吾 |
【ジロリの女 ――ゴロー三船とマゴコロの手記――】
金龍と私との十年の歳月は多事多難であったが、又、夢のようにも、すぎ去った。私は多情多恨であり、思い屈し、千々に乱れて、その十年をすごしはしたが、なにか切実ではなかったような思いがする。
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牧野富太郎 |
【植物記】
ダガ、昨日まで暖飽な生活をして来た私が |
種田山頭火 |
【其中日記 (十一)】
十月十六日 時雨。けふもつゝましく。―― かへりみると、八月九月はきわめて多事多難だつた、自分で自分を殺すやうな日夜がつゞいた、そして死にもしないで、私はこの境地まで来た。…… 身辺整理、何もかもかたづけて――まだ屋根と野菜畑とはかたづかないが――ほつとする、おちついてゆつたりした気持である。 |
中里介山 |
【大菩薩峠 京の夢おう坂の夢の巻】
いまさら駒井がその後塵を拝して、前人のすでに功を成したその余沢にありつこうなどの依頼心はないにきまっている。いわばこれを一時の
前途に倍加する多事多難を予想せずにはいられますまい。 |
吉川英治 |
【山浦清麿】
象山は、聞くと、『ほう、江戸へか。 と、矢立から筆を出して、自身の扇子へ、さらさらと、一 |
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