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頂天立地
ちょうてんりっち |
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作家
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作品
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二葉亭四迷 |
【旅日記 東海道線】
今の世でも理想家はある、しかし多くの理想家の理想は死理想で役に立たない、実際家は固より多い、しかし実際家は理想を欠くが故に其為る所は動もすれば委下瑣末に流れて生存に役せられてゐる、かまけてゐる。理想に囚はれず実際に役せられず、超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない、否殆どないが、僕の見た男は則ち其人たるに庶幾い、男は敢て他人を模倣しない、又他人の模倣を許さぬ、後藤新平は頂天立地一個の後藤新平である。
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オイゲン・チリコフ |
【板ばさみ】
「おい。ホレエシヨ君。(シエエクスピイアのハムレツト中の人物。)君は厭に黙り込んでゐるね。君は我輩共と飲んで丈はくれる。だがね、それでは僕は満足しない。一つ演説を願はう。君の信仰箇条を打ち明け給へ。君の Profession de foi をね。」「何を言へと云ふのです。」 「君のプログラムさ。我輩共の新聞に対して、君はどんな態度を取らうと思つてゐるのだ。僕は頂天立地的の好漢だ。厭に黙つてゐる奴は嫌ひだ。おい。どうだね。」 「遣り給へ。遣り給へ、プラトン・アレクセエヰツチユ君。」 「東西、東西。」 |
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