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治外法権
ちがいほうけん |
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作家
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作品
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島崎藤村 |
【夜明け前 第二部下】
しかし、これには拍車をかける力の追い追いと加わって来たのを半蔵も見のがすことはできなかった。外来の強い刺激がそれだ。当時この国の |
木下尚江 |
【自由の使徒・島田三郎】
君等のやうな若い人達にはこの「条約励行」と云ふことが解らない。安政年間に締結した外国条約には、外国人の居住は特定の居留地内に制限せられ、この居留地域は治外法権で、日本の法律も警察も権力が無い。この治外法権が、日本の独立権を侮辱するものだと云ふのが、維新以来明治の政治史上に八釜しい「条約改正問題」であつた。 |
浅沼稲次郎 |
【浅沼稲次郎の三つの代表的演説】
また日本の内地において犯罪を犯した人が基地の中へ飛び込んでしまったら、どうすることもできない。まさに治外法権の場所であるといわなければならぬと私は思うのであります。(拍手)
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宮本百合子 |
【スモーリヌイに翻る赤旗】
餓えた農民と労働者は不決断な臨時政府がついにブルジョアの手先で彼らのものでないことを理解し、兵士は塹壕から、フロックコートを着てやって来る社会民主主義の煽動者をぼいこくった。ケレンスキーが、星条旗のひるがえるアメリカ大使館用自動車――四つのタイヤに支えられた数平方メートル内の治外法権を利用してガッチナへ遁走した。二十五日の夜中、三十五発の砲弾がこの広場の上を飛び、一七六八年このかた、初めて冬宮の「黄金の広間」「アレクサンドロフスカヤ広間」の床が、プロレタリアート群の重い靴の下で鳴った。
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岡本綺堂 |
【半七捕物帳 白蝶怪】
一種の |
中里介山 |
【大菩薩峠 小名路の巻】
ついに彼等は相談して土蔵へ、小坊主引取り方を交渉に出かけることになりました。福村が先に立って、 |
久生十蘭 |
【だいこん】
「襲撃というのは、いつやることになっているの」「そのことはなんともいっておりませんでした」 「もし今夜だったら陸軍も運がわるいわね。今夜はパァティみたいなものがあって、みなそこへ行くんですから」 「さようですか。もしそうだったら愉快ですね。今夜のパァティって、赤坂のK会館前であるIRCの主催の、日本代表の送別会のことではございませんか。私もお手伝いにまいりますんですが」 「あたしよく知らないのよ」 「IRCの主催ということになりますと、治外法権ですから、いくら憲兵でも踏みこむわけにはいきませんでしょう」 「そういうものなの。それできょうのパァティ、お夜食が出るんでしょう」 「はい。ホテルの山丸がいたします」 |
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