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蟄居閉門
ちっきょへいもん |
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作家
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作品
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岡本綺堂 |
【 鐘ヶ淵 】 「大変だよ。」と、三上も顔をしかめた。ありもしない鐘をあると申立てて、いざ引揚げという時にそのいつわりが発覚したら、福井の身の上はどうなるか。将軍家から特別の御賞美をたまわっているだけに、かれの責任はいよいよ重いことになって、軽くても蟄居閉門、あるいは切腹――将軍家からはさすがに切腹しろとは申渡すまいが、当人自身が申訳の切腹という羽目にならないとも限らない。当人は身のあやまりで是非ないとしても、それから惹いて組頭の難儀、組じゅうの不面目、世間の物笑い、これは実に大変であると大原は再び溜息をついた。 |
佐々木味津三 |
【 右門捕物帖 のろいのわら人形 】 「ホシだッ。その犬の様子は聞かなかったかい」「聞いたとも、聞いたとも、そこが肝心かなめ、伝六がてがらのたてどころと思ったからね、いっしょにおいらもそら涙を流しながら探りをいれたら――。そのね、なんですよ、そのね――」 「陰にこもって、何がなんだよ」 「いいえね、そのご家老さまのところのべっぴんのお嬢さまがね、その秋田犬とふたりして、毎晩毎晩夜中近くになってから、お 「それだッ。なぞは解けたぜ。今夜は最後の令の字人形ののろいの晩だ。伏せ網はあとの一つの三ツ又 星、星、星。九ツ[#「ツ」は底本では「ッ」]下がりの深夜の道は、降るような星空でした。 |
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