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沈魚落雁
ちんぎょらくがん |
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作家
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作品
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幸田露伴 |
【 雲のいろ/\ 】 翻手為雲覆手雨とは人も知りたる貧交行の中の句にして、句意はたゞ反覆常ならぬことを云ひたるまでなるに、支那の悪小説などには怪しからぬことを形容する套語として用ゐられたるが多し。もとの意義人の美を形容したるにはあらざるべき沈魚落雁などいふ語の、美を形容する套語となれる如く、いとをかしき |
堀口九萬一 |
【 東西ほくろ考 】 然るに西洋では、是に反して、表情を主とし、表情が欠けてゐては美人でないとしてあるのである。だから西洋の美人の形容詞には、東西共通の、沈魚落雁、閉月羞花とか、花顔柳腰明眸皓歯とかといふ美人に共通の資格の外に、「動」といふものが美人の美人たる資格の内に含まれてゐるのである。此処が大いに東洋とは異なる点である。 |
林不忘 |
【 釘抜藤吉捕物覚書 槍祭夏の夜話 】 「だがしかし家財道具まで引っ浚えてのどろんたあ――?」「ちと腑に落ちやせんね。」彦兵衛が引き取る。「なんぼ 「のう常さん。」藤吉はにやりと笑って、「死んだと見せて実のところ、なんて寸法じゃあるめえのう、え、おう?」 が、相応巧者な三吉が腕利きの乾児を励まして裏返したり小突いたり、長いこと 「姐御ってのが食わせ物さね。しかし親分、いい女だったってますぜ。」と見て来たように、「お前さんの前だが、 |
三遊亭圓朝 |
【 業平文治漂流奇談 】 村「あい」と優しい声で返辞をして、しとやかに二階から降りて参り、長手の火鉢の角の処へ坐り、首ばかり極彩色(ごくざいしき)が出来上り、これから十二一重(ひとえ)を着るばかりで、お月の顔を見てにこりと笑いながら、ジロリと見る 村「姉さんお |
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