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沈思黙考
ちんしもっこう |
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作家
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作品
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太宰治 |
【喝采】
いかにもして解き聞かせてもらいたげの態度なれば、先輩も面くらい、そこのところがわかればねえ、などと |
織田作之助 |
【聴雨】
何を考へ、何を発見したか、無論私には判らない。が、しかし「その時の坐蒲団がいまだにへつこんでゐます。」といふくらゐの沈思黙考の間に、彼が栓ぬき瓢箪の将棋観をいよいよ深めたであらうことは、私にも想像される。我の強気を去らなくては良い将棋は指せないといふ持論をますます強くしたのではなからうか。
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坂口安吾 |
【裏切り】
小夜子サンがだんだん深間へはまりそうになったので、ここにヤブから棒にとんでもないことが突発しました。それはこれにたまりかねたトオサンが一世一代の沈思黙考のあげく実に突如として愛の告白に及んだことです。洞穴に追いつめられた敗残兵が突如として総攻撃に転じたような悲痛の様が思いやられますが、行われた現象としては必ずしもそうではなくて、素人芝居の中でも一番不出来なのに似ているようなオモムキだったようです。
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谷譲次 |
【踊る地平線 虹を渡る日】
氏『さあ、困りましたな。私もべつにと、 |
甲賀三郎 |
【支倉事件】
いかに彼でもこんな子供彼はあれこれと思い巡らした末、ふと当時電車は未だ開通していなかったのではないかと思い当ったのだ。 |
神西清 |
【灰色の眼の女】
この人の電話はおそろしく長い。昼間の忙しい盛りだとさほど目立たないが、朝の間のまだひつそりしてゐるうちだと、その大音声の、語尾の端々まではつきりと言ひ切る馬鹿鄭寧な電話の応対は、輸入部ぜんたいの天井に響きかへつて、近所迷惑なこと夥しい。書類に埋もれて沈思黙考中のブラウエンベルグ氏などは、時たま堪りかねて、荒々しく舌うちすると、例の破顔一笑もろとも、
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林不忘 |
【丹下左膳 乾雲坤竜の巻】
「泰軒、かすかな が、泰軒は答えない。大きな膝が貧乏ゆるぎをしているのは、まさに沈思黙考というところらしい。 すると忠相は、やにわにひとつかみの黒い石を取り出して、援軍をもとめに行きつつあると言った石のまわりに並べた。 |
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