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地水火風
ちすいかふう
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作家
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作品
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【二日物語】
さりとてはいかに迷はせ玉ふや、濁穢の世をば厭ひ捨て玉ひつることの尊くも有難くおぼえて、いさゝか随縁法施したてまつりしに、六慾の巷にふたゝび現形し玉ふは、いとかしこくも口惜き御心に侍り、仮現の此界にてこそ聖慮安らけからぬ節もおはしつれ、不堅如聚沫の御身を地水火風にかへし玉ひつる上は、
旋転如車輪の御心にも和合動転を貪り玉はで、隔生即忘、焚塵即浄、無垢の本土に返らせ玉はむこそ願はまほしけれ、
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【新生】
学友の死を思いつづけながら、神田川に添うて足立の家の方から帰って来た車の上も、岸本には忘れがたい記憶の一つとして残っていた。古代の人が言った地水火風というようなことまで、しきりと彼の想像に上って来たのも、あの車の上であった。火か、水か、土か、何かこう迷信に近いほどの熱意をもって生々しく元始的な自然の刺激に触れて見たら、あるいは自分を救うことが出来ようかと考えたのも、あの車の上であった。
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【菊模様皿山奇談】
幾らお前が食物が欲しい著物が欲しい、金が欲しい、斯ういう田地が欲しいと云った処が、ぴたりと息が絶えれば、何一つ持って行くことは出来やアしまい、四縁とは
地水火風
、此の四つで自然に出来ておる身体じゃ、仮に四大(地水火風)が和合して出来て
居るものなれば、自分の身体も有りはせん、実は無いものじゃ、自然に是は斯うする物じゃという処へ心が附かんによって、我心があると思われ、我身体を愛し、自分に従うて来る人のみを可愛がって、宜う訪ねて来てくれたと悦び、自分に背く者は憎い奴じゃ、
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- このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。
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Last updated : 2024/06/28