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四字熟語  を     表示  件
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朝令暮改
ちょうれいぼかい
作家
作品

菊池寛

【四条畷の戦】

かかる際にも不拘かかわらず、大内裏の造営は企劃され、諸国の地頭に二十分の一の得分をその費用として割当てて居る。其上、朝令暮改綸旨りんしたなごころを飜す有様である。今若し武家の棟梁とうりょうたる可き者が現れたら、恨を含み、政道をそねむの士は招かざるに応ずるであろう。

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寺田寅彦

【新春偶語】

故人北原多作氏のごとき少数な篤学の官吏の終生の努力と熱心によってようやく水産に聯関した海洋調査がやや系統的に行われるようになりはしたが、自分の知る限りでは時々の政府の科学的理解のない官僚の気まぐれなその日その日の御都合による 朝令暮改ちょうれいぼかいの嵐にこの調査の系統が吹き乱される憂いが多分にあった。

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太宰治

【古典竜頭蛇尾】

 すこし調子が出て来たぞと思ったら、もう八枚である。指定の枚数である。ふたたび、現実の重苦しさが襲いかかる。読みかえしてみたら、甚だわけのわからぬことが書かれてある。しどろもどろの、朝令暮改。こんなものでいいのかしら。何か気のきいた言葉でもって結びたいのだが、少し考えさせて下さい。

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内田魯庵

【三十年前の島田沼南】

 松隈内閣だか隈板内閣だかの組閣にあたって沼南が入閣するという風説が立った時、毎日新聞社にかつて在籍して猫の目のようにクルクル変る沼南の朝令暮改散三さんざぱら苦しまされた或る男はいわく、「沼南の大臣になるならおれが第一番に反対運動する、国家の政治が沼南のお天気模様で毎日グラグラ変られてたまるもんか、」と。

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折口信夫

【形容詞の論 ――語尾「し」の発生――】

今一度方面をかへて(ハ)の例について物を言ふなら、「やすみしゝ」などの上の「し」は敬語の助動詞に属すべきものだ。こゝにも問題があるので、「……さす」・「……しす」など概括して古代風に感じられる敬語法では、上が唯すると言ふ動詞で名詞についたもの、下が敬語的屈折を作るものと言ふ風に理会せられる。昨非今是まことに面目ないが、単に朝令暮改と笑殺されてもさし支へない。私は、今敢へて上の「し」を敬相、下の「し」を、尚多くの隈を含めながら、熟語を構成する一つの形式的要素と見ようと考へてゐる。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28