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跳梁跋扈
ちょうりょうばっこ
作家
作品

泉鏡花

【薄紅梅】

二十六、七の若いものに、はたけいじりは第一無理だし、南瓜のつる焚附たきつけにもならぬ。町に、隠れたる本草家があって、その用途を伝授しても、鎌を買う資本もとでがない、従ってかの女、いや、あの野郎の狼藉ろうぜきにまかせてあるが、跳梁跋扈ちょうりょうばっこすさまじさは、時々切って棄てないと、木戸をじ、縁側へ這いかかる。

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宮本百合子

【文学に関する感想】

「われわれは、われわれがまだこれらすべての醜悪事の十分に広汎、明瞭かつ急速な曝露を組織し得なかったことについて自分自身を、大衆の運動からの自己の立ちおくれを責めなければならぬ、」「学生と異教徒、百姓と著述家の上には、その生活の一歩ごとに労働者をかくも抑圧し圧迫するその同じ闇の力が跳梁跋扈していることを理解し、また感ずるであろう。」(レーニン)

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押川春浪

【海島冐險奇譚 海底軍艦】

 およ波濤はたうつところ。 およ珍寳ちんぽうるところ。
やまなすなみふねとなし。 千里せんりかぜとなして。
 跳梁跋扈 てうりやうばつこらぬ。 かの歐洲をうしう聯合艦隊れんがふかんたい

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岡本綺堂

【半七捕物帳 柳原堤の女】

町奉行所でも人間の取締りはするが、化け物の取締りは自分たちの責任でないというのであろう、ただの一度も妖怪退治や妖怪探索に着手したことはないらしく、かれらの跋扈ばっこ跳梁ちょうりょうに任かしておいた形がある。したがって、今度の柳原一件に対しても、町奉行所では何ら取締りの方法を取ろうとはしなかったので、その噂は日ましに広がって行くばかりであった。

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  • それぞれの四字熟語の詳しい意味などは、辞典や専門書でお確かめください。
  • このサイトの制作時点では、三省堂の『新明解 四字熟語辞典』が、前版の5,600語を凌ぐ6,500語を収録し、出版社によれば『類書中最大。よく使われる四字熟語は区別して掲示。簡潔な「意味」、詳しい「補説」「故事」で、意味と用法を明解に解説。豊富に収録した著名作家の「用例」で、生きた使い方を体感。「類義語」「対義語」を多数掲示して、広がりと奥行きを実感』などとしています。

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Last updated : 2024/06/28