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土崩瓦解
どほうがかい
作家
作品

芥川龍之介

【馬の脚】

然れども世界に誇るべき二千年来の家族主義は土崩瓦解どほうがかいするをまぬかれざるなり。語にいわく、其罪をにくんで其人を悪まずと。

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太宰治

【道化の華】

僕はこの小説を雰圍氣のロマンスにしたかつたのである。はじめの數頁でぐるぐる渦を卷いた雰圍氣をつくつて置いて、それを少しづつのどかに解きほぐして行きたいと祈つてゐたのであつた。不手際をかこちつつ、どうやらここまでは筆をすすめて來た。しかし、土崩瓦解である。
 許して呉れ! 嘘だ。とぼけたのだ。みんな僕のわざとしたことなのだ。書いてゐるうちに、その、雰圍氣のロマンスなぞといふことが氣はづかしくなつて來 て、僕がわざとぶちこはしたまでのことなのである。もしほんたうに土崩瓦解に成功してゐるのなら、それはかへつて僕の思ふ壺だ。

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内藤湖南

【學變臆説】

羅馬帝國の統一は、實に基督の教、プラト、アリストートルの學と融和して、思想世界を統一すべき準備たりしが若し、故に神聖帝國が土崩瓦解せし後に至りても、教權の高大は少しくも損傷せずして、新たに生ぜる諸國民の思想を一に繋ぎしこと久しきに渉れり。

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狩野亨吉

【天津教古文書の批判】

もし吾人の張る研究の爲めに此等將軍が一々致命傷を蒙ることあらば、其結果知るべきで、率ゐる所の全軍は土崩瓦解してあはれ潰滅の路を辿る外ないであらう。

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夢野久作

【謡曲黒白談】

併し又世上にはこの外交上の大難問題を丸一まるいち大神楽だいかぐらの如く自由に操縦して、逆に外交上の便宜に利用し、銀山鉄壁の如き上官、重役の威厳を指呼の間に土崩瓦解せしめ、又は槓杆てこでも動かぬ長尻の訪客を咄嗟の間に紙片のように掃き出してしまうという辣腕らつわん家が時あってか出頭して、人天の眼を眩ぜしむるには驚かされるのである。

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河上肇

【枕上浮雲】

あはれ夢みな夢となり戦ひのやみなむ日まで君に逢へなく
空中の楼閣忽ち土崩瓦解して身は寄す孤舟万里の波
あはれ夢夢みな夢と消え去りて病みこやしつつ独りいねをり
夢多きわが身は夢の破るるに慣れてしあればかなしみもせず

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鳥谷部春汀

【明治人物月旦(抄)】

或は能く進歩自由の旧形を撤廃して之を混一するを得可しと雖も、否らずむば憲政党は遠からずして分離し、現内閣も亦随つて土崩瓦解の虞あるを免かれざらむ、知らず大隈伯は果して一大同化力を有する乎。

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Last updated : 2024/06/28