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刀杖瓦石
とうじょうがせき
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作家
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作品
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【奉教人の死】
されば町を行けば、心ない童部に嘲らるるは元より、刀杖瓦石の難に遭うた事も、度々ござるげに聞き及んだ。いや、嘗っては、長崎の町にはびこった、恐しい熱病にとりつかれて、七日七夜の間、道ばたに伏しまろんでは、苦み悶えたとも申す事でござる。したが、「でうす」無量無辺の御愛憐は、その都度「ろおれんぞ」が一命を救わせ給うたのみか、施物の米銭のない折々には、山の木の実、海の魚介など、その日の糧を恵ませ給うのが常であった。
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【学生と先哲 ――予言僧日蓮――】
法華経を広める者には必ず三類の怨敵が起こって、「遠離於塔寺」「悪口罵言」「刀杖瓦石」の難に会うべしという予言は、そのままに現われつつあった。そして日蓮はもとよりそれを期し、法華経護持のほこりのために、むしろそれを喜んだ。
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Last updated : 2024/06/28